【巨人】炭谷の決意!「厳しい声があるのは分かっています」2000試合&40歳現役

スポーツ報知
決意を語った炭谷

 西武からFAで巨人入りした炭谷銀仁朗捕手(31)が23日、宮崎・南郷での自主トレを打ち上げ、スポーツ報知に現在の心境を激白した。また、プロとしての目標には「通算2000試合出場&40歳現役」を掲げた。(取材・構成=後藤 亮太)

 球団ワーストタイの4年連続V逸しているチームにとって、今季の至上命題はリーグ優勝。そうした状況の中、FAでの移籍を決断し、新天地での戦いがいよいよ始まろうとしている。今の心境は。

 「本当に勝たないといけないチームですし、良くも悪くも注目される。結果に対してシビアなのも分かっています。けれど、楽しみしかないです。プレッシャーは全く感じていないです」

 FA加入=即レギュラーが保証されているわけではない。捕手陣には4年ぶりにマスクをかぶる阿部、3年連続盗塁阻止率リーグNO1の小林、強打が武器の大城、宇佐見らがおり、1つのイスを巡る争いは激しい。

 「FAで行ったら絶対に成績を残さないといけないですし、巨人のことはもちろん阿部さん、(小林)誠司の方が分かっている。ただ、最初はうまくいかないことの方が多くても、それは自分が大きくなれる上でのプラス材料。そういうものをクリアしていく中で、結果が出ると思っています」

 現在は映像などで投手陣のチェックを行っており、春季キャンプがスタートしてからは積極的にコミュニケーションを図り、各投手の特徴を把握していく。その行動全てが、野球人としてさらなるレベルアップにつながるという。

 「いろいろな経験や新たな発見ができる。そういう楽しみな気持ちの方が大きいです。結果が出なければ巨人ではたたかれると思うけど、それを乗り越えられた時に今まで以上の自分がいると思っています」

 西武では、06年に高卒新人捕手では51年ぶりとなる開幕スタメンマスクをかぶり、捕手通算13年間で捕手として1164試合に出場(プロ通算は1169試合)。入団会見では、32歳シーズンを迎える炭谷に原監督から「現役は半分過ぎた辺りかな」との話があったが、自身としても目指す数字がある。

 「(捕手として)通算2000試合出場と40歳までの現役というのはプロに入ってからずっと目標としてきました。今は個人的な楽しみは多いけど、厳しい声があるのはもちろん分かっています。それを覆すには結果しかないです」

 この日で宮崎・南郷での自主トレを打ち上げ、28日からは宮崎合同自主トレがスタートする。自主トレ期間中は走り込みのメニューを多くこなし、入念に土台作りをした。

 「しっかりと1年間戦える体づくりをするための準備はできたと思う。もう頑張るだけなので、キャンプインから100%の力で入っていけるように、しっかりとやっていきたい」

 個人としては球団では史上初の捕手での全試合フルイニング出場を掲げている。毎試合マスクをかぶりチームのリーグV、日本一に貢献していくつもりだ。

 「毎年、毎年が勝負という気持ちは変わらないです。個人的にやらないといけないことは多いですけど、ジャイアンツが4年連続で優勝から遠ざかっているというのは知っていますし、本当に優勝するという強い気持ちを持っています。終わった時に笑っていられるようなシーズンにしたいです」

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