【巨人】新ブルペン捕手・木山氏の葛藤(かっとう)

今年から新たに仲間入りを果たした巨人の木山裕貴ブルペン捕手(24)に独占インタビューした。昨年までは、独立リーグ・BFLの兵庫ブルーサンダーズでプレーしていた現役選手だった。巨人のブルペン捕手になろうと思ったきっかけ、裏方として支えていく覚悟など…。本心に迫った。
―ブルペン捕手になろうと思ったきっかけは。
「最初は正直、全くなろうと思ってなかったんです。選手でやっていきたいと思っていた中で、『ブルペン捕手できる人いませんか』という話が回ってきて。いろんな方にお話を聞いて、相談した結果、『やったほうがいいと思うよ』という人が多かったのでやろうと決断しました」。
―現役捕手としてやっていた中で、ブルペン捕手への転向。迷いはなかったのか。
「これまで選手としてやってきたのでもちろん迷いはありました。しかもどこかの企業チームでやってくれというわけではないし、伝統あるジャイアンツでっていう話なので。僕もいい経験になるだろうなと思って」
―巨人というチームにプレッシャーはなかったか。
「もちろんプレッシャーはありました。周りはずっとテレビで見てきた人ばっかりですし。でも、そういう方の球を受けれるという楽しみとちゃんとやらないといけないというプレッシャーの両方がありますね」
―現役時代はどういうプレーヤーだったのか。
「できるだけピッチャーが投げやすいような雰囲気作りを気を付けていました。キャッチングにしかり、会話にしかり、ていうのを意識してやっていました」
―巨人のブルペン捕手として意識していきたいことは。
「今、ブルペン捕手をやる上でも、現役時代意識してきたことを変えずにやりたい。最初は僕も独立リーグでの経験しかないので、言いづらいことあるかもしれない。でも、いずれ僕の経験も踏まえてコミュニケーションを取りながら、伝えていけたらピッチャーのためにもなるのかなと思います」
◆木山 裕貴(きやま・ゆうき)1994年9月14日、岡山市生まれ。岡山城東高から京都教育大を経て2017年に独立リーグ・BFLの兵庫ブルーサンダーズ入り。19年から巨人のブルペン捕手。24歳。181センチ、95キロ。右投右打。背番号216。