【巨人】上原投げていた!開幕1軍へ早くも3度目ブルペン…捕手座らせ31球

スポーツ報知
上原はブルペンで捕手を座らせて31球を投げて、都内での自主トレを打ち上げた(カメラ・柳田 寧子)

 巨人・上原浩治投手(43)が25日、都内でヤクルトの小川らと行ってきた自主トレを打ち上げた。

 最終日となったこの日、昨年10月下旬に左膝の手術を受けて以来初めて、ブルペンで捕手を座らせて31球。人生初の手術を受けても、例年通りのペースで投球練習を行い、今季に向けての順調な調整をアピールした。

 「ナイスボール!」。ブルペンで捕手役の練習パートナーからの声が響くと「ありがとう」と照れ笑いした。上原が術後初めて、ブルペンで捕手を座らせて投げた。30球まで到達すると、さらに1球投げて終了。「掛布!」と元阪神のスター背番号にちなんでやめたように笑って見せたが、マウンドから降りると「死んでるな、球」と下を向いた。

 昨年10月23日に、左膝のクリーニング手術を行った。手術による痛みは人生で初めて味わうもので、回復具合に首をかしげる日々もあった。それでも「手術をして絶対良かった」と言い切る。それを証明するかのように、例年通りに、キャンプ前の自主トレ期間である1月中にブルペンで捕手を座らせて投球した。

 今月に入って捕手を立たせてブルペンで2度投げていた。この日が3度目のブルペン。投球については「まだ、まだ、まだ、まだ」と全く納得は出来ていない。「順調かどうかも、正直わからないんだよね。比較できないからね」と、初めて経験する術後の状態に苦笑いする。知らず知らずに左膝をかばってしまっていることで、右足に痛みを感じている部分はある。それでも術後から昨年末まで5日に1度、患部にたまった水を抜いていたが、今年に入り、月に2度のペースまで減るほど良好だ。

 キャンプは2軍スタート。「これから2軍の選手の顔と名前をしっかり覚えなあかんね」と笑うが、見据えるのはもちろん開幕1軍。オープン戦での登板数が限られることも見越して、3月は実戦形式での打撃投手登板も自身でプランニングするなど、上原はベテランらしく調整を続ける。(柳田 寧子)

 ◆上原の経過

 ▽18年10月23日 都内の病院で左膝のクリーニング手術を受ける。

 ▽同29日 双方合意のもと、巨人を自由契約に。翌日に自身のブログを更新し「ちゃんと監督と話し合っての決断です」。

 ▽11月3日 ブログで上半身のトレーニングを再開したことを報告。

 ▽12月9日 自宅のある米国から帰国。すでに30メートルのキャッチボールや、傾斜を上るウォーキングも再開したことを明かし、開幕に向けて「モーマンタイ!(無問題)」と順調な回復をアピール。

 ▽同14日 巨人が再契約したと発表。背番号は「19」に決定し「どうにか力になれたら」。

 ▽同28日 都内のグラウンドで、年内の自主トレ納め。70メートルの遠投も披露。

 ▽19年1月5日 都内グラウンドで本格始動。今年のテーマを「体」とし「体さえ良くなれば、去年よりも良い成績を収めることが出来ると思っている」。

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