【巨人・羽ばたけルーキー】〈1〉ドラ5松井義弥、バスケットボールで打ち込み

スポーツ報知
高橋(右)とランニングする松井

 春季キャンプが目前となり、巨人の次世代を担うルーキーたちのアピールも始まった。支配下選手として入団した新人6選手を連日紹介する。第1回は強打を武器に「4番で本塁打王」を目指すドラフト5位・松井義弥内野手(18)=折尾愛真高=。

 G球場の室内練習場ですさまじい破裂音を鳴らし、バットを振っていた。松井は鋭い打球を飛ばしても「まだまだです」と満足しない。

 “長打”ではなく“強打”にこだわる。「中学生の頃から常に『遠くへ』という意識より『強い打球を』という意識を持ってやってきました。遠くに飛ばそうとすると自分の場合はスイングが崩れやすい。なので遠くより強く。結果、それが長打となればいい」と振り返った。

 強打を身につけるために、鍛錬を積んできた。小学生の頃からチームの練習後、自宅で父とバットを振った。その際に用いたのは、バスケットボールやドッジボール。「重たい大きいボールに負けないように。反発するから、それに負けないように打ち込むというトレーニングをやっていました」。高校通算40本塁打を生んだルーツはここにあった。

 左の強打者で「巨人の松井」と言えば、松井秀喜氏=ヤンキースGM特別アドバイザー=が浮かぶ。「ジャイアンツの4番といえばやっぱり松井秀喜さん。尊敬している方です」。名字が同じことから「九州のゴジラ」と称されている松井は、現役時代の本家・ゴジラの活躍を動画で見て勉強している。

 「バッティングが自分の長所でもありますし、今後も伸ばしていきたい」と松井。将来の目標はでっかく「4番で本塁打王」。球団生え抜きでは2002年、憧れの秀喜氏以来となるタイトルへ向け、強烈な打球をかっ飛ばす。(小林 圭太)

 ◆松井 義弥(まつい・よしや)

 ▼生まれとサイズ 2000年6月18日、福岡・田川市生まれ。18歳。191センチ、90キロ。右投左打

 ▼球歴 金川中では軟式野球部で投手。折尾愛真高では1年春からベンチ入りし、同年夏から4番。3年夏は主将として同校を春夏通じて初の甲子園出場に導いた。高校通算40本塁打。140キロ級の直球を投げ込む強肩の持ち主

 ▼伝説 中学時代、軟式球をかっ飛ばし、70メートル先の校舎の窓を破壊

 ▼意外な一面 50メートル6秒1の俊足

 ▼好きな食べ物 甘口のカレーライス。「子ども用のアンパンマンなどのキャラクターがパッケージのカレーライスが大好きです」

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