【巨人】中島宏之、ガッツ流密室打撃「いいスペースを見つけたなと」

スポーツ報知
打撃練習を終え、バットを持って引き揚げる中島

 巨人の中島宏之内野手(36)が28日、「ガッツ流」の密室トレーニングで新天地でのスタートを切った。2月1日のキャンプインを前に、宮崎での1軍合同自主トレ初日に参加し、移籍後初めて選手らと対面。グラウンドでの全体メニューを終えると、緑の幕で全体が覆われた場所へ移動。巨人在籍時の小笠原が同時期の合同自主トレ中に施設内のテントにこもり打撃練習したのと同様に、密室空間で約1時間バットを振り込んだ。

 スタンドティーとバットを手に持ち、中島は全体が緑の幕で覆われた場所へ球団スタッフとともに入っていった。「理由はないですよ。いいスペースを見つけたなと」。他の選手が4人同時に打撃投手やマシンが設置してある打撃ケージで振り込む中、誰にも見られない密室空間で一人黙々とティー打撃を行った。

 グラウンドでのアップ、キャッチボール、ノックが終わり、木の花ドームへ移動。打撃練習がスタートした10時40分から、約1時間、周囲には乾いた打球音だけが響いていた。ここまでの自主トレで屋外でのフリー打撃は行っていないが「ずっとあれ(今日)と同じくらいは打っている。継続してやっていきたい」。10年には小笠原が施設内にあったエアテント内で極秘で密室トレーニングを行ったのと同様に、中島も誰にも見られない場所で集中してバットを振り込んだ。

 この日は坂本勇、陽とともに一番乗りで木の花ドームに姿を現し、アーリーワークで体を動かした。事前情報がなく、全体で集合した後は準備体操なしで、軽めのランニングからスタートしたため、西武でチームメートだった野上に「それ、先に教えとけよ! その情報ないやん」とツッコミを入れる場面も。それでも「早めに来るメンバーと先にちょっと(体を)動かしていたのでよかった。助かりました」と笑みを浮かべ、新しいチームにとけ込んでいた。

 グラウンドの練習にはジャイアンツカラーのオレンジのウェアを着用し、キャッチボールではお互いに新戦力の丸とコンビを組んだ。練習の合間には坂本勇らと会話する場面も多く見られた。「みんなで一緒になるのは楽しいなという感じです。(キャンプでは)オフからしていることを継続しながら、また自分がうまくなれるようにやりたいという思いですね」。経験豊富なベテランが、巨人でのスタートを切った。(後藤 亮太)

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