【巨人】クック、Rソックス時代の同僚・上原と方程式再結成を熱望「役割を果たしたい」

スポーツ報知
畠(手前)と握手を交わすクック(後方はヤングマン=カメラ・相川 和寛)

 巨人の新外国人、ライアン・クック投手(31)とクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)が29日、G球場を初訪問し、キャッチボールやノックなど約1時間半の練習で汗を流した。クックはレッドソックスで同僚だった上原と「勝利の方程式を担いたい」と熱望した。

 気持ちは既に高ぶっていた。クックは肌寒い球場にハーフパンツ姿で登場。メジャー時代にトレードマークだったひげもさっぱりそり、紳士的な姿で選手やスタッフとあいさつを交わした。「(移動の疲れもあり)もっと(体が)張ってるかと思ったけど、驚くほど動けた。(状態は)とてもいいよ」と笑顔がはじけた。

 ヤングマンとのキャッチボールでは直球にスライダー、チェンジアップも披露。既に米国内でNPB統一球を使って投球練習をこなしていたと話し、「感覚は問題ない」と力強く語った。

 この日はキャンプ2軍スタート組の合同練習が行われており、ブルペンで投球練習を終えた上原と久しぶりに再会。15年にRソックスで同僚だった右腕に、16年10月のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた後の経緯などを報告した。「上原さんと勝利の方程式を担えたらいい。最後を締めるような、大事なところを任され、役割を果たしたい」。連日のブルペンで捕手を立たせ49球を投げた上原も「いい感じで投げられた。(クックは)クローザーやってたし、精神面は強いですよ。引き出しも持ってる」と活躍に太鼓判を押した。

 15年、上原はRソックスのクローザーとして25セーブをマーク。クックは、その年のシーズン途中にアスレチックスから移籍し、5試合で防御率27・00と打ち込まれたが、手術を経て復帰した昨季はマリナーズで19試合に救援登板。2勝1敗5ホールド、防御率5・29の成績を残した。登板17イニングを大きく上回る23奪三振をマークし、奪三振率12・2と高い数値を誇った。原監督から「クッキー」と呼ばれる新助っ人が結成を見据える“コージ&クッキー”リレーも夢ではなさそうだ。

 活躍の舞台を日本に移したが「ピッチャーであることに変わりはない。キャンプなどで具体的なイメージができると思う」と、最速155キロ右腕。守護神の筆頭候補が、堂々と日本での第一歩を踏み出した。(河原崎 功治)

 ◆原巨人「勝利の方程式」

 ▽02年 原監督就任1年目。岡島、條辺から抑えの河原につなぐリレー定着。

 ▽07年 豊田、林が主に7、8回を務め、抑えに配置転換されて32セーブを挙げた上原への継投がはまった。

 ▽08年 越智、山口の「風神雷神コンビ」躍進。抑えのクルーンも盤石。

 ▽13年 山口、マシソン、西村の3人が鉄壁でリーグ連覇を達成。西村は71登板42セーブで最多セーブに輝く。

 ▽15年 マシソン、山口から抑えの沢村へ。沢村は36セーブを挙げた。

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