【巨人】山口、左斬り“新球”チェンジアップ!「遊び」で3球も手応え

スポーツ報知
ブルペン入りした山口

 巨人の山口俊投手(31)が30日、宮崎合同自主トレで3日連続ブルペン入りし、持ち球ではないチェンジアップを3球披露した。「遊びです。まだまだ全然使えるレベルではない」と笑ったが、今後の習得に意欲を示した。球威ある直球に、チェンジアップが加われば、昨季打ち込まれたセ界の左の強打者を幻惑させる事ができそうだ。

 3日連続の力投が山口の状態の良さを示していた。「感覚をつかむという事で」と、合同自主トレ初日から続けてブルペン入り。ゆったりとしたフォームから放たれるボール。乾いたミットの音が室内ブルペンに響き渡った。一球一球、小林と話しながら丁寧に体の動きを確認した。

 注目を集めたのは持ち球にないチェンジアップだ。「遊びですよ。まだまだ全然使えるレベルではない」と話すが、球種のラインアップに加えることができれば大きな武器となるはずだ。

 昨季は30登板し9勝9敗、防御率3・68。右打者の被打率2割に対し、左打者は2割4分5厘。DeNA・筒香には10打数5安打、被打率5割、広島・松山やヤクルト・雄平など、左の好打者を抑えるのに苦労した。フォークとは異なり、左打者から見て外角へ逃げるように沈む軌道を描くチェンジアップを習得すれば、投球の幅も大きく広がる。

 山口は「緩急というところと、左(打者)のインコースから中に入れたいので、そういうボールになればラッキーかなという感じ」と理想像を描いた。

 ここまで、投球練習では例年より変化球を多めに投げている。変化球を投げる時に頭が突っ込みがちになる課題を修正するのが狙いだ。「変化球のタイミングで頭を残して投げれば、真っすぐを投げる時も腕のしなり、走りはよくなる」と話す。力感のない状態で力強いボールを投げる事に手応えを感じている。

 今季はローテの柱としてフル回転が期待される。「まずまず(の状態で)来ているので、焦りつつも、しっかり自分のペースで少しずつ上げていければ」と気を引き締めた。(玉寄 穂波)

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