【巨人・羽ばたけルーキー】<5>長身左腕・横川凱、目指すは「和製カーショー」

スポーツ報知
フォームを確かめながらキャッチボールをする横川

 横川が左腕を振る姿は、ある大リーガーをほうふつとさせる。武器は「身長を生かしたピッチングが一番です」と本人も語るように、身長190センチから投げ下ろす角度のある直球と大きなカーブを中心とする多彩な変化球だ。憧れの選手は米大リーグ・ドジャースのカーショー。「高校の時に初めて(存在を)知って。身長も自分と同じくらい。カーブも自分の得意としていることなので、そこを目指すべきなのかな、と」。身長も190センチを超える同じ左腕ということもあり、理想像として掲げている。

 新人合同自主トレ初日に原監督からは、どっしりとした下半身を評価された。横川が「毎日、走り込みをしてました」と話すように、大阪桐蔭高時代には一定区間を決められたタイムで走るインターバルトレーニングを日々欠かさなかった。「どのくらいの量か、分からない」と笑うくらい一日何キロも走り込んだ。その結果、高校入学時は80キロだったが、3年間で10キロ増量。「自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる体っていうのを目指してやっていきたい」と体重100キロを超える憧れカーショーのような体を手に入れるために、まだまだ増量に励む。

 大阪桐蔭高では中日1位の根尾、ロッテ1位の藤原、日本ハム5位の柿木らと同級生で共闘してきたが、プロの舞台では敵となる。「切磋琢磨(せっさたくま)してやってきた。これからは自分が1番というか、負けないようにやっていきたい」と横川。「和製カーショー」になるべく、鍛錬を積んでいく。(小林 圭太)

 ◆横川 凱(よこがわ・かい)

 ▼生まれとサイズ 2000年8月30日、滋賀・米原市生まれ。18歳。190センチ、90キロ。左投左打

 ▼球歴 柏原小2年から野球を始める。ボーイズリーグ選抜「NOMO JAPAN」入り。大阪桐蔭で1年秋からベンチ入り。甲子園では17年春、18年春夏の計4試合に登板

 ▼好きなアーティスト EXILE。お気に入りの曲は、ATSUSHIが作詞した「希望の光~奇跡を信じて~」

 ▼趣味 映画観賞。最近見た映画は鈴木雅之監督の「マスカレード・ホテル」

 ▼父・拡生さんは虎党。甲子園で何度も伝統の一戦を観戦

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