【巨人】陽岱鋼が1時間バント練習する理由

スポーツ報知
バント練習に励む陽

 巨人の陽岱鋼外野手(32)はG球場を訪れると、毎回熱心にバント練習に励む。1時間以上バント練習に費やす日もあり、「バントは欠かせない。時間を忘れちゃうよ」と笑った。

 昨季は87試合に出場し、開幕直後こそ1番で起用されたが、4戦目の4月3日の中日戦で左手甲に死球を受け、骨折。2か月以上戦列から離れ、けが明けは下位打線で起用されることが多くなった。「(今年は)試合に出られるかも分からない。必死にやるしかない」と危機感を持つ。

 主にリードオフマンを担ってきた陽のシーズンでの犠打数は多くない。日本ハム時代の11年には38を記録しているが、巨人に移籍後の2年間の犠打は計5。バントをする機会はあまり巡ってこなかった。

 だが、丸が加入し、外野争いが激しくなったことで自身の立場、心境にも変化が芽生えた。「今の自分の立場では何でもできなくちゃいけない。速いボールを打ちたくなるけど、それを抑えて。突然サインが出て『はい、できませんでした』じゃ話にならない」と語気を強める。5年ぶりV奪回へ、今季はつなぎの役割も果たす覚悟だ。(河原崎 功治)

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