【巨人】坂本、日本一&全試合出場!「全員が同じ方向を向いてやる」

スポーツ報知
引き締まった表情で宮崎神宮を後にする坂本勇(カメラ・生澤 英里香)

 巨人の坂本勇人内野手(30)が31日、キャンプインを前に今季の目標を掲げ、2015年の主将就任後初のリーグ優勝、日本一&全試合出場を自身に課した。高卒2年目の08年と10~14年まで計6シーズン全試合出場したが、15年以降は達成できていない。「全部出ることが一番、チームに貢献していけることだと思うので」と決意を示した。

 宮崎神宮での参拝を終えると、坂本勇の表情は自然と引き締まった。参道を歩きながら口にした言葉には、今年に懸ける思いが詰まっていた。

 「チームの優勝と、個人的にはけがをしないで1年間戦いたいなと。ここ何年かは全試合に出られていないですし、全試合に出たいというのが一番あります」

 勇人はレギュラーに定着した高卒2年目の08年と10~14年までと計6シーズン全試合出場。08年や12~14年までは全試合にプレーした中で、リーグ優勝に貢献した。ただ、主将に就任した15年からは4年連続で欠場する試合があり、その間チームもリーグ優勝から遠ざかっている。特に昨年は左脇腹肉離れで約1か月戦線離脱し、2年目以降では最少の109試合出場にとどまった。それだけに「全部出ることが一番、チームに貢献していけることだと思うので」と語気を強めた。

 そのために、吉川大、大卒2年目の北村、楽天の高卒2年目・西巻とともに行った自主トレでは、若手と同じ練習量をこなした。さらに柔軟性を向上させる練習も取り入れ、進化を目指している。1日のキャンプインを前に「いい状態で自主トレからできていますし、キャンプは練習量を増やすところは増やして、けがなくやれれば」とうなずいた。

 今季から4年ぶりに原監督が指揮を執り、岩隈、中島、炭谷、丸と経験豊富な新戦力が加わるなど、チームにとって変革の年となる。結束を生み出すために、前日30日には坂本勇、菅野が中心となり、さっそく宮崎市内の焼き肉店で選手全員での歓迎会を開き、交流を深めた。「みんなで(ご飯を)食べて、お酒を飲んで、盛り上がったので僕は楽しかったです」と笑顔で振り返った。

 オフを経て、いよいよ5年ぶりのリーグV、7年ぶりの日本一を目指す戦いは始まる。「ベテランも若手も全員が同じ方向を向いてやっていけるように」。その役割を坂本勇が担い、チームとともに頂点まで突き進んでいく。(後藤 亮太)

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