【巨人・羽ばたけルーキー】<6>ドラ1・高橋優貴、スクリューでいつか「最多奪三振」

スポーツ報知
参拝後、笑顔を見せる高橋

 キャンプインを前に、宮崎神宮を参拝したドラフト1位の高橋優貴は「これからプロと対戦して通用するところ、しないところが見えてくる。一つずつ(弱点を)つぶしていければ」と意気込んだ。プロ野球選手にとって元日でもある2月1日は22歳の誕生日。大事な日に第一歩を踏み出す。

 新人で唯一1軍キャンプのチケットを手にした最速152キロ左腕。武器は右打者の外角で鋭く大きく落ちていくスクリューボールだ。東海大菅生2年時、若林弘泰監督(52)に習得を進められたボール。先輩に教えを請い授業中は握りを確認、キャッチボールやブルペンで感覚をつかんだ。

 八戸学院大4年の春には、テイクバックを小さくするフォームに改良。直球の威力、変化球の制球が増し、北東北大学リーグ新記録となる通算301奪三振をマークした。「スクリューは自分になくてはならないボール。これまで右打者に本塁打を打たれた記憶はない」と絶大の信頼を寄せる。

 頑丈な体も魅力の一つ。大学では4年間8シーズンを一度も離脱することなく戦い抜いた。新人合同自主トレでもメニューを完全消化。日頃からストレッチや睡眠、食事などに気を配り、体調管理を徹底している。

 将来的には「最多奪三振」のタイトル取りに意欲を燃やす。「空振りを取れるのが自分の武器。三振は一番いいアウトの取り方。試合では流れもある。チームとして三振が欲しい時に取れるのが理想。菅野さんのような勝てるピッチャーになりたい」。“みちのくのドクターK”が、し烈な先発枠に割って入る。(河原崎 功治)=おわり=

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)

 ▼生まれとサイズ 1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。22歳。178センチ、82キロ。左投左打。

 ▼球歴 田彦小3年時に勝田スポーツ少年団で野球を始める。田彦中では友部シニアで投手としてプレー。東京・東海大菅生高では1年夏からベンチ入り、3年夏には西東京大会準優勝も甲子園出場はなし。八戸学院大では1年春から主戦力として通算20勝12敗。

 ▼好きな食べ物 すし。主に貝類。

 ▼好きな女優 吉高由里子

 ▼特技 習字。左利きだが、書くときは右手。

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