【巨人】丸佳浩、背番号8初披露 原監督「一番輝いている8番」

スポーツ報知
原監督が見つめる中、フリー打撃を行う丸(カメラ・生澤 英里香)

 巨人の丸佳浩外野手(29)が1日、キャンプ地・宮崎のファンに2年連続セ・リーグMVPに輝いた超一流打者の実力の片りんを披露した。同じく平日だった昨年の3000人を大きく上回る、1万2000人の観衆の前で初めて背番号8を披露。移籍後初めて解禁した屋外フリー打撃では68スイング中24本の安打性をマークした。その後も木の花ドームで約1時間の打撃練習を行うなど、フルメニューを消化。3連覇中の広島からFAで巨人に加入したVの使者が、新たな一歩を踏み出した。

 サンマリンスタジアムに現れた背番号8に、スタンドで見守る1万2000人のファン、341人の報道陣の視線はくぎ付けとなった。午後からスタートしたランチ打撃。広島で使用していた顔の右半分を覆うフェースガード付きのヘルメットを着けた丸が登場した。「ユニホームを着てやるのは久しぶりだったので、抑えを利かせながらやりました」。高まる気持ちを静め、黙々とバットを振り込んだ。

 まずはティー打撃で左手のみ、右手のみ、逆手など6種類のティーで60スイング。その後の移籍後初の屋外フリー打撃では、68スイングで安打性は24本。まだ状態を上げている段階ということもあり、その後は木の花ドームで約1時間マシン打撃。時折、打撃フォームを確認する場面もあった。

 それでも、輝きを放つのが一流打者の証し。丸の相手を務めた左腕の深田打撃投手は「(高橋)由伸さん、阿部さん、(坂本)勇人と同じように、(体の)軸がぶれずにいい間で打っていますよね。スイングも強いし、やっぱり違うなと思いました」と印象を明かした。

 さらに自身の“後継者”となった丸について、原監督も「今までの中で一番輝いている8番じゃないでしょうか。少なくとも私がつけているよりは輝いていたと思います」とうなずいた。

 午前中にポジションをシャッフルして行われたノックでは、亀井、ゲレーロ、陽とともに遊撃で元木コーチからノックを受けた。ミスした場合は3回連続でノックを受けることになるため、難しいバウンドを合わせたときには「よっしゃー」と笑顔で声を上げる場面も。さらに「ダイさん(陽)頑張って」と声をかけるなど、既にチームにも溶け込んでいる。丸も「いい雰囲気でやれていると思う」と振り返った。

 練習前には1、2軍合同で青島神社を参拝。奉納された絵馬には、“日本一”“健康”“全試合出場”と書き記した。「変わったことをやるつもりはない。確認しながら、基本に立ち返りながらやっていきたい」。丸の新たな挑戦が幕を開けた。(後藤 亮太)

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