【巨人】とにかく活気があったキャンプ初日…G担キャップが見た

スポーツ報知
ブルペンでの投球を見つめる原辰徳監督(左奥)と水野雄仁・1軍投手コーチ(カメラ・泉 貫太)

 プロ野球は1日、春季キャンプがスタート。4年ぶりに指揮を執る巨人・原辰徳監督(60)は宮崎で、5年ぶりのV奪回に向けて初日から精力的に動き回った。フリー打撃時には、昨季不振に陥った17年本塁打王のゲレーロに30分の密室指導を行い、ブルペンでは投手陣の投球をくまなくチェック。ナインの活気ある動きに、指揮官は「きょうの気持ち、心構えを2019年のゲームセットまで続けていかせたい」と満足感を漂わせた。

 とにかく活気がある。それがキャンプ初日の率直な感想だった。各所を動いた原監督は、その場その場で選手と積極的にコミュニケーションを図っていた。「普通でしょう? 私流なんでしょうか。特別にそういう意識はないけれども。自然体でというところですよ」。“見てくれている”と思えば、選手のモチベーションも上がる。活気が生まれるのも納得できる。

 指揮官が積極的だから、首脳陣もよりアグレッシブになれる。例えばこの日、行われた「シャッフルノック」というメニュー。坂本勇が外野に、阿部、炭谷、小林の捕手陣が三塁に入ったりと、普段とは異なる守備位置で動きに戸惑う選手に対し、元木内野守備兼打撃コーチが「諦めるの早いわ!」「すみませんじゃねー!」などと“愛のある怒号”を連発。選手も楽しそうにダイビングを敢行し、泥にまみれていた。

 元木コーチは「キャンプ初日だからできること」と説明した。ポジションごとの動きなどに関して相互理解を深める狙いもあっただろうが、厳しいキャンプを乗り切るために、全員で声を出してムードを盛り上げることが主眼だったとみる。新加入選手もすでに溶け込んでおり、明るい未来を予感させた。(巨人担当キャップ・西村 茂展)

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