【巨人】坂本勇人、丸の「シュッ」まねてフリー打撃「やっている意味分かった」

スポーツ報知
「原タワー」にこっそり座り、ご機嫌な表情を見せた坂本勇

 巨人の坂本勇人内野手(30)が2日、丸が打撃時に発する「シュッ」という声をまねてフリー打撃を行った。93スイング中、安打性は32本。3発を放ち、「どういう感じでやってるか試してみただけ。悪くはなかったですよ。感覚の問題ですけど、彼がやっている意味がなんとなく分かった」。息を吐くことで筋肉をこわばらせない効果があるという“丸スイング”から何かヒントをつかんだようだ。

 打撃練習の前半、思うような打球が飛ばず「やってもうた」「またか」と不満を何度も口にした。途中で隣のケージで行っていた丸と話し、直後から声を出し始めると納得したようにうなずいた。原監督もその姿に「いいね」と満足そうに笑顔を見せた。

 指揮官は「好奇心はとても大事なこと。小さな固定観念は成長を妨げる」と話し、選手に変化することを求める。坂本勇はその後も室内でのマシン打撃で左打席に立ち、器用に打ち返す姿を披露。丸のルーチンである体を開いて打つやり方も試した。「遊びですよ」と笑ったが、気になったことは試してみようという気持ちの表れでもある。

 これまでも多くの選手に助言を求めることで成長してきた。12年には宮本慎也氏(現ヤクルト・ヘッドコーチ)と、08年からは阿部と自主トレを行い技術や精神面を磨いた。今年は「足を使って守備をする」をテーマに3か所からくるゴロを重心を落とした姿勢を保ったままさばくという松井稼頭央氏(西武2軍監督)が取り組んでいたメニューを導入。1日はフェースガード付きのヘルメットを試すなど、練習方法への興味や関心は今も尽きない。

 07年に入団後、炭谷までの通算15人のFA戦士はいずれも年上。丸は初の年下選手となるが「日本一のセンターが来てくれるので、心強い。一緒に優勝目指して頑張りたい」と、共闘を誓っていた坂本勇。2年連続セ・リーグMVPという最高の素材から技術を吸収し、さらなる進化を目指す。(河原崎 功治)

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