【巨人】育成・坂本工、２回完全「積み重ねていきたい」岡本を三振斬り

◆巨人紅白戦　紅組（２軍）５―５白組（１軍）＝７回制＝（３日・サンマリン宮崎）

　先発した育成・坂本工宜投手（２４）が、首脳陣に猛アピールした。２回打者６人に２８球を投げ、無安打無失点。昨季３割３０本１００打点をマークしたチームの４番・岡本には「いい打者にはおじけづくことなく、攻め続けることをしないと抑えられない」と、強気に内角攻め。フルカウントから外角へのスライダーで見逃し三振に仕留めた。関学高時代は外野手、関学大では準硬式野球部と異色の道をたどった。今季でプロ３年目。一日も無駄にするまいと、先輩投手たちにも積極的に話を聞いた。「大卒なので若くもない。今年が最後のチャンスだと思う。なので絶対に支配下をつかみ取りたいんです」

　思いは強い。１８年度の秋季キャンプメンバーに選出され、実戦では３試合６イニング無失点と存在感を残した。この日の試合後も指揮官から「秋から継続している。非常にいい印象として残っていますね」と称賛の声が送られ、宮本投手総合コーチも「彼の一歩は（支配下への）大きな一歩。自信になったと思う」とほほ笑んだ。

　１０、１１日に予定される紅白戦にも登板予定。結果を残せば那覇キャンプ行きにつながる。「１日だけではダメ。積み重ねていきたいです」と気を引き締めた。（玉寄　穂波）

　◆坂本　工宜（さかもと・こうき）１９９４年８月１９日、滋賀・高島市生まれ。２４歳。関西学院高では外野手。関学大準硬式で投手に転向し、４年春に最多勝、最多奪三振、ＭＶＰ。１６年育成ドラフト４位で巨人入団。１７６センチ、８２キロ。右投右打。年俸３７０万円。