【巨人】岡本、志願の出場で二塁打「紅白戦ですけどヒット1本は大事」

スポーツ報知
7回1死、右中間へ二塁打を放った岡本は、二塁に滑り込みガッツポーズを見せた(カメラ・泉 貫太)

◆巨人紅白戦 紅組(2軍)5―5白組(1軍)=7回制=(3日・サンマリン宮崎)

 岡本和真内野手(22)に、渾身(こんしん)のガッツポーズが飛び出した。紅白戦に1軍の「4番・三塁」でスタメン出場。5―5と同点の7回1死で左腕・戸根の外角の変化球をうまく捉え、右中間へと運んだ。100キロを超える大きな巨体を揺らしながら、激走。二塁まで到達すると、塁上で右拳を突き上げ、ニヤリ。「今年初めてヒットが出たので。紅白戦ですけどヒット1本は大事ですし、うれしいです」と笑顔を見せた。

 原監督は当初、この紅白戦には、実績を評価して岡本を出場させないことも考えていた。だが本人はキャンプ前から出場を志願。その心意気を指揮官に買われての出場に、「生きた球を見るのはなかなか自主トレではできない。今日、見れたのはすごくよかった」と納得した表情を浮かべた。

 反省も忘れなかった。安打が出る前の3打席は無安打。「真っすぐも仕留めきれなかったし、タイミングもまだまだ。徐々によくしていけたら」。紅白戦後も、特打、特守に励み、「まだまだ振れる」と大量の汗を流した。

 練習後、バスに乗り込む前には大勢のファンが。約30分間、一人一人、丁寧にサインに応じた。書き終えてバスに乗り込もうとすると、ファンから大喝采が。すると、ファンに向かって手を挙げ、この日2度目の“ガッツポーズ”で応えて見せた。すでに指揮官は今季の4番起用を明言しているが、「4番を打てればいいと思いますが、まずは開幕スタメンで迎えられるようけがをせずアピールしたい」と岡本。慢心することなく、突き進む。(小林 圭太)

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