【巨人】新外国人ビヤヌエバ、サク越え10本「状態はいいよ」

スポーツ報知
フリー打撃で豪快なスイングを披露したビヤヌエバ(カメラ・杉山 彰一)

 巨人の新外国人、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)が4日、フリー打撃で73スイングし、左中間席中段へ飛び込む最長130メートル弾を含む10本のサク越えを披露した。キャンプ前に「自分のパフォーマンスを見せなきゃいけない」と話していた右の大砲が早くも火を噴いた。

 丸や坂本勇らと並んで打つ中、一人異次元の打球音を響かせた。「もうタイミングも合わせられるようになったし、状態はいいよ」。初日は、打撃マシンや日本の打撃投手に慣れず、すり足気味のフォームで体が突っ込んでいた。しかし、左足を上げるフォームにしたことで軸足に体重が残り、本来の打棒が復活した。視察に訪れたヤクルトの西沢スコアラーは「肩回りの筋肉がすごい。上半身だけで持っていける。昔、ウチにいたパリッシュみたい」と、89年に35歳でヤクルトに入団し本塁打王となったラリー・パリッシュの姿を重ねた。

 ビヤヌエバは、投内連係では、三塁の守備適性を見る意味もあり、岡本とともに三塁に入った。「どこかと言われれば三塁か一塁になるんだと思う。ただ、米国では二塁もショートもやっていた。チーム内競争を意識してやっています」と、柔らかいグラブさばきと送球でアピールした。

 常に全力で練習に取り組む助っ人は「原監督の野球の部品の一つになれるようにベストを尽くすだけです」と力強く語った。5年ぶりV奪回へ、勝利を呼びこむアーチを量産する。(河原崎 功治)

 ◆ラリー・パリッシュ 190センチ、98キロの巨漢の右のスラッガーでメジャー通算256本塁打を引っさげて、89年にヤクルト入団。米フロリダ生まれでワニが好物と語り、一気に知名度を上げた。持ち前のパワーで、全130試合に出場し、42本塁打で本塁打王となりベストナインにも輝いた。同年オフに就任した野村克也監督が129個と三振が多いのを嫌って解雇され、複数年契約要求のフィルダーが退団した阪神と契約。90年も28本塁打と80打点でトップを走りながら、持病の左膝の悪化を理由に8月末に退団した。復帰後、メジャーのタイガースの監督も務めた。現在65歳。

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