【巨人】菅野智之、5日で4度のブルペン入りに原監督心配も体調良い証し

スポーツ報知
ブルペンで笑顔を見せる菅野智之

 巨人の菅野智之投手(29)が第1クール最終日の5日、4度目のブルペン投球に臨んだ。53球を投げ込んだエースは「いい形で締めくくることができた」と納得の表情。投げ込むことによって次々と修正点を潰しているように映る右腕に対し、原監督は「ほどほどに」とストップをかけつつ「成長の跡が見られる」と厚い信頼を寄せた。

 5日間で4度のブルペン入り。例年以上の頻度ではあるが、決して「超ハイペース調整」とか「飛ばしすぎ」というわけではない。最多で1日54球。細かい技術面の追求に重点を置いた。ブルペン入りが多いのは体調がそれだけ良い証しだ。

 「平地で投げるのとマウンドの傾斜で投げるのは全然感覚が違う」と現状に満足せず、フォームのバランスなどを丁寧に確認。菅野自身にしか分からない、ミリ単位の繊細な部分まで妥協せず、突き詰めていた。

 初日はブルペンで36球の後、個別練習で平地の20メートルの強めの投球を追加して試行錯誤した。菅野に「何とかなるだろう」とか「これくらいでいいや」という発想はない。目標の日本一、20勝、3年連続沢村賞のために高い次元で考え、貪欲に進化を目指している。

 最も大切にしているのはコンディショニング。キャンプが進むにつれて球数も増えるが、常に体と対話して体調面に細心の注意を払う。そんな「背番号18」の背中を見る後輩も、個別練習で黙々と技術向上に取り組む。菅野としてもチームとしても、充実の第1クールとなった。(巨人担当サブキャップ・片岡優帆)

巨人

×