【巨人】21年目上原の挑戦…シュート習得へ大竹に質問「日々勉強です」

スポーツ報知
ブルペンに入った上原(左)は、大竹からシュートの握りを伝授された

 巨人の上原浩治投手(43)が7日、新球・シュートの習得に意欲を示し、ブルペンで練習した。日米通算21年目。過去に試合で使ったことは一度もないが、投球の幅を広げるために新たな挑戦に着手。「使えるかは分からないですけど練習しています。失うものはないですからね」と、飽くなき向上心を行動に移した。

 2軍ブルペンで直球、スプリット中心に50球を投げ終えた時だった。隣で投げていたシュートが武器の大竹に、新球について質問した。「どういう握りをしているか見せてもらった」。そこから5球連続シュートを投じ、ブルペン捕手に軌道を確認。「日々、勉強ですから」と、試行錯誤した。

 上原といえば直球と縦に落ちるスプリットが主体。スライダーやカットボールもあるが、シュートは試合で使ったことがない。「真っすぐのタイミングで(右打者の)内に入っていく感じ」とイメージ。昨年は36試合で防御率3・63。バットの芯を外してゴロを打たせられれば、幅は広がる。

 昨季終了後に手術した左膝は良好だが、首脳陣の方針で2軍スタート。開幕1軍に照準を定めてじっくり調整する中で、2軍の日課である早朝散歩も毎日行っている。この日はグランドで背番号「19」の上原と、「背番号019」の19歳育成右腕・田中優が並んで会話する場面も。貪欲な姿勢を若手に示している。

 この日は全66球。シュートへの挑戦に注目が集まるが、「まずは真っすぐ」と、力強い直球を重点的に投じた。「投げないことには投げる筋肉はついてこない。いい感じで投げられています」。4月で44歳になる上原が進化を目指している。(片岡 優帆)

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