【巨人】鈴木尚広コーチ「走塁講座」で“珍トレーニング”続々

スポーツ報知
風船を膨らませて走塁練習する湯浅

 鈴木尚広外野守備走塁コーチ(40)が8日、「走塁講座」~実践編~を開講し、風船やメディシンボールなどのアイテムを取り入れた独特なトレーニングを披露した。午後の全体メニュー終了後、サンマリンスタジアムに、1軍の松原、重信、2軍の立岡、若林、吉川大、増田大、湯浅の俊足7選手を集め“珍トレーニング”を行い、それぞれの意義を明かした。

 《1》風船トレ その場で風船を膨らませた。吐いている状態を持続させることでおなかの力を鍛えられる。「一瞬の動作が呼吸で変わる。(足が地面に)接地した時におなかの力をしっかり使っていないと上半身が崩れやすい」。上半身がしっかりしていないと走り出す際に蹴り出す地面からの跳ね返りがうまく得られないという。

 《2》メディシンボールトレ メディシンボールを進行方向に投げながら走り出す練習を行い、「横の動きをマスターしてもらいたい」と説明。重さのあるメディシンボールを利用することで、走塁の際の新たな体の使い方のヒントや体重移動を学ぶことができるという。

 《3》瞬発トレ 「G」と記された野球ボールを地面にたたきつけ、「G」のマークが見えたら走り出す。「見えた瞬間の識別、反応、判断力」を養うための練習だと明かした。

 さらに地面に寝転がり手足を伸縮させながら横に体を1回転させる“ユニーク”なトレーニングも行った。

 キャンプ初日の1日には、この日の7人に吉川尚、田中俊を加えた9人を集め、1人ずつ走塁に関して意見交換。翌日(2日)には、2人組で手押し相撲をさせるなどの独特なトレーニングを行った後、みっちり走塁練習を指導していた。「答えは一つじゃない。何とか引き出しをたくさんつくってあげたい。一方通行の指導は意味がない。遊びも加えながらね」と鈴木コーチ。今季の走塁に革命を起こす。(小林 圭太)

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