【巨人】吉川光夫、フリー打撃登板で「ミツバズーカ」さく裂

スポーツ報知
打撃投手として登板した吉川光

 巨人の吉川光夫投手(30)が8日、「ミツバズーカ」をさく裂させた。この日はフリー打撃に登板。「バランス良く投げることができたので、良かったと思う」と、順調な調整をアピール。貴重な左腕リリーフの1番手に名乗りを上げた。

 フリー打撃では、ビヤヌエバ、岡本に対し51球。直球のみで被弾もしたが、威力は抜群。空振りも奪い、周りの野手陣から「速っ!」と声が上がるほど。かつて、坂本勇を「バズーカが飛んできたよう」とうならせた剛球は健在だ。

 宮本投手総合コーチは「左の中継ぎの1番バッターにしたいね。短いイニングだと150キロは出る。力のある直球を投げられる投手は、勝利の方程式には欲しい」と直球を絶賛。2016年まで9年連続60試合以上に登板した鉄人・山口鉄也氏が昨年限りで引退。リリーフ陣の再建も課題とされる中、原監督は「山口2世になってくれたら。(方程式の)1枚。そう思っています」と大きな期待を寄せた。

 昨年、主に先発で6勝7敗だった吉川光にとって、リリーフとしてキャンプを過ごすのは自身初。だが、フリー打撃後にもブルペンで投げ込み、計100球超の熱投。「1、2回、球数を投げて、体に覚えさせることをしないと」と例年通りの調整でキャンプを過ごす。「(シーズンを)頑張れるように、けがをせずにやれたらいい」。新たな鉄腕誕生へ気を引き締めた。(玉寄 穂波)

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