【巨人】菅野、シンカー進化「いいですよ、すごい」直球の仕上がりも抜群

スポーツ報知
ブルペンで投げ込む菅野

 巨人の菅野智之投手(29)が9日、今キャンプ8日間で6度目のブルペンに入り、今年初めてシンカーを投じた。昨オフに習得してシーズン中も投げてきたが、昨年と現在の感触の違いを確認。「いいですよ、すごい。今年も使っていくと思います」とさらなる進化に手応えを得た。

 57球目に入る前、菅野は鬼屋敷ブルペン捕手に、落ちる系の球種を手の動きで予告した。そこから3球連続でシンカーを披露。右打者の内角寄りに構えてもらい、やや右打者膝元の方向に縦に沈む軌道を描いた。

 「去年の投球フォームと今の投球フォームは絶対に違うと思うので、今の投球フォームで投げたらどういう感じなのかなと」

 今季は1年間より高いレベルで安定するため、力感のない投げ方を追求。「(力の入れ具合は)足を上げたところから10、20、30、40と加速していってリリースの瞬間に100が出るように」。見た目は力が入っているように見えないのに、強い球を投げている。

 全78球のこの日も速球の威力、制球力は抜群。変化球の精度も高く、シンカーの感覚も良い。この日は投げなかったが、フォークもある。打者は攻略がより難しくなるだろう。「疲れも全然ないです」と万全だ。

 1歳年下で仲の良い楽天・則本昂が「菅野さんの状態がいいみたいなので間近で見たい。僕の良さも見てもらいたい」と23日の巨人戦(那覇)での投げ合いを熱望。それについて菅野は「それぐらいのタイミングになるんじゃないかと思います」と自身の初実戦の時期を見据えた。目標の20勝へ全ての面で進化し、前進している。(片岡 優帆)

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