【巨人】宮国、エースの言葉「私生活でも野球でも、何でも気付け」を胸に勝負の9年目

スポーツ報知
10日の紅白戦、9回に登板した宮国椋丞(カメラ・杉山 彰一)

 2軍キャンプスタートの巨人の宮国椋丞投手(26)は、ビシッと決めるつもりだった。「アピールできるところで、一発でアピールして、早く1軍に上がって。まずは開幕1軍が目標なので」そう話していた。10日の紅白戦では9回に1イニングを投げ、1安打1失点。言葉通りとは行かなかったが、求める自分に近づけるよう、調整は順調に進んでいる。

 「(先発より)中継ぎの方が自分で結果が出せる自信があるから」と今季もリリーフ一本で勝負する。そのためにブルペンでは走者を置いた状況での登板を想定して、セットポジションでの投球を主に練習を続けている。

 エースの菅野と共にハワイで自主トレするのも、恒例になった。今年はあることを菅野から口酸っぱく言われた。「私生活でも野球でも、何でも色々なことに気付け」。

 毎年期待されながら、なかなか1軍定着できない。そんな宮国へ、エースからの助言だった。「気付くことができない人は、あんな何万人の観衆の中で投げていて、相手チームがいつ円陣を組んでるか、とか次のバッターが初球をどんな風に狙ってくるか、そんなことわかるはずがない、と。そういう所が、僕にはあるんじゃないか、と」。宮国はそれこそ、ハッと気付かされたようだ。

 2軍がメインで練習に使うひむかスタジアムの前には長蛇の列が出来ていた。宮国はひたすら、ペンを走らせた。練習後、汗でぬれたシャツを着替えることも二の次に、ファンのサインに応えていた。「最終的に勝ちパターンで起用されるようになりたい」“気付きの宮国”でポジションを勝ち取る。

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