【巨人】ニューヒーローの予感…投手担当キャップが見た宮崎キャンプ

スポーツ報知
白組の2番手として4回から登板し2回無失点と好投した大江竜聖(カメラ・泉 貫太)

◆巨人紅白戦 紅組4―1白組(11日・サンマリン宮崎)

 巨人の育成・坂本工宜(こうき)投手(24)が11日、支配下登録へ大きく前進した。紅組の2番手で登板し、3回2安打1失点2奪三振の好投で、13日から始まる1軍沖縄キャンプ行きの切符をゲットした。この日で終了となった宮崎キャンプを、巨人担当の尾形圭亮投手キャップが「見た」で振り返った。

 若手投手陣の気迫がひしひしと伝わってくる、宮崎1次キャンプだった。高卒3年目左腕の大江は、紅白戦2試合に登板して計4イニングをパーフェクト。宮本投手コーチが「安定感はリリーフ陣の中でナンバーワン」と太鼓判を押したように、最も輝きを放った。シート打撃で主力打者陣をうならせたドラ1ルーキーの高橋、育成選手ながら沖縄行きの切符をつかみ取った坂本工らも存在感を示し、ニューヒーロー誕生のワクワク感が大きくなった。

 沖縄2次キャンプからオープン戦と、実戦が本格化していく。彼らにとっては、この先が勝負どころだ。つかんだチャンスをものにし、また次のチャンスを得る。その繰り返し。「大補強が若手の芽を摘む」という声も聞くが、そのくらいの壁を突破できないようなら、どのみちプロの世界では長続きしないだろう。

 先発ローテ候補と期待される高卒3年目右腕の高田は2軍降格となった。競争である以上、期待値だけで生き残れないのはしかたないが、3日の紅白戦で打ち込まれた翌日、黙々と課題克服に取り組む姿が印象的だった。宮崎残留となるメンバーは、悔しさを抱えてリベンジの時を待つはず。追う者、追われる者、バチバチ火花を散らせてほしい。

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