【巨人】西武から移籍の炭谷「ようやくジャイアンツに溶け込めてきたかな」

スポーツ報知
巨人・炭谷

 西武から巨人に新加入した炭谷銀仁朗捕手(31)が、巨人で迎えた初の宮崎1軍キャンプを打ち上げ、充実した表情を浮かべた。「順調にここまできてるんでね、沖縄に行ってからもこのままやれたらいいかな」。ファン、報道陣、練習場所によっては、球場エリア内を車で移動するという球場の規模…。新加入選手にとっては戸惑うことも多いが、「ようやくジャイアンツに溶け込めてきたかな(笑い)」と慣れてきたようだ。

 キャンプ中のブルペンではエース・菅野をはじめ多くの投手のボールを受けた。2017年WBC日本代表で組んでいるが、投球後には細かく意見交換し「すごい投手。全部の球に自信があるし勝負球にもなる」とうなった。

 13日からの沖縄1軍キャンプに向け、「全部がテーマです。打つ、守る…。ピッチャーとうまくコミュニケーション取ってやりたい」と意気込み、「実戦も増えてくる。そしたらまた課題も出てくるので、そこを埋めていければ」とさらなる高みを目指す決意を示した。

 炭谷の加入は、チームにとってもプラスに働いている。激しい捕手争いを制するべく、それぞれがアピールに必死だ。5日に行われた今季初の実戦形式となったシート打撃では、炭谷が3打数2安打をマークすれば小林も負けじと2打席連続安打を放つなど3打数2安打。阿部も右翼フェンス直撃の二塁打を放つなど3打数1安打、宇佐見も2打席連続安打の3打数2安打。結果、シート打撃で出た15安打のうち、7本は捕手が記録した。

 「打撃も、投手からの信頼も、勝てるようなゲーム作りも、銀仁朗に任せておけば大丈夫という信頼も、トータルで他の捕手を上回らないと」と炭谷。仲間たちとの激しい捕手争いを繰り広げることで、チームも自身もレベルアップしていく。

◆炭谷 銀仁朗(すみたに・ぎんじろう)1987年7月19日、京都府生まれ。31歳。平安高(現龍谷大平安高)から2005年高校生ドラフト1巡目で西武入団。06年は51年ぶりの高卒新人開幕マスク。堅守強肩を武器に09年から正捕手。18年から日本プロ野球選手会会長。181センチ、95キロ。右投右打。年俸1億5000万円。

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