【巨人】上原、全盛期フォーム ノーワインドアップ31球で安打性5本

スポーツ報知
初の実戦形式となるフリー打撃に登板した上原

 巨人の上原浩治投手(43)が14日、宮崎での2軍キャンプで、初の実戦形式となるフリー打撃に登板した。増田大、石川を相手に全盛期を彷彿(ほうふつ)とさせるノーワインドアップで31球。球種を予告したが、安打性5本に抑えた。

 懐かしのフォームでテンポ良く投げ込んだ。昨年10月に左膝のクリーニング手術をして以降、初めて打者相手に投球し「少しずつ階段を上っている。まずは投げられたことが収穫ですよ」と振り返った。

 巨人に合流した昨年3月のフリー打撃では、すべてセットポジションから投球していた。「去年は膝の調子が悪かった。昔のフォームに戻したってこともあるし、今の(膝の)状態はいいのでね」。ノーワインドアップでは体重移動の際に負担がかかるが、しっかりためがつくれることで球威が増す。改めて膝の状態が良好であることを確認し、充実した表情を見せた。

 直球とスプリットのみを投じたが、捕手が構えたミットはほぼ動かず。増田大は「ストライクかボールかの半個分のコントロールがすごい。球種を知っていたから当てられたけど、実戦だったら厳しい」と脱帽した。「一歩一歩ね。また明日には新たな一歩。その積み重ねです」と上原。4月に44歳を迎えるレジェンドが、復活へ大きな一歩を踏み出した。(河原崎 功治)

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