【巨人】サムスン戦で超攻撃的オーダーお披露目 16日に今季初の対外試合

スポーツ報知
 フリー打撃で打球の行方を見る丸。試合で初の2番・丸、3番・坂本勇、4番・岡本がそろい踏みする(カメラ・池内 雅彦)

 巨人の今季初対外試合となる16日のサムスン戦(那覇)で19年版超攻撃的オーダーがお披露目されることが15日、有力となった。1番・吉川尚から始まり、2番に広島からFAで加入した丸、3番・坂本勇、4番・岡本の打順で臨む予定だ。今季原巨人の根幹を担う“マル・サカ・オカ”に続いて、5、6番にはゲレーロ、ビヤヌエバの助っ人砲が並ぶ破壊力満点の打線を形成。チーム内でのレギュラー争いが、いよいよ本格化する。

 力強いスイングを繰り返し、丸は準備を整えた。全体練習を終えると、春季キャンプでは恒例となった屋外での特打に臨み、約230スイングで20本超のサク越えを披露。45分間、ほぼぶっ通しでバットを振り込んだ。移籍後初の対外試合は「2番・中堅」が濃厚だが、平常心を貫く。

 丸「変に考えすぎず基本に忠実に。つなぐ意識でいきたい」

 広島で2年連続MVPを獲得し、昨年39本塁打&97打点をマークした丸の加入によって、打線には間違いなく厚みが増す。さらに原監督はすでに「2番・丸」構想も明かしている。ただ、注目度が自然と高まるFA移籍初年度。いきなり中軸を打たせるのではなく少しでも重圧を軽減させたいという思いも親心としてある。

 その上で3番には昨年自己最高の打率3割4分5厘をマークした坂本勇を据え、丸のサポート役を託す。4番はもちろん、昨年史上最年少で「3割・30本・100打点」を達成した岡本。原監督は「この3人は(投手の)左右を苦にしない」と話しており、今後の実戦を経て最適解を見つけていくが、初回無死一塁なら犠打ではなくヒッティングを選択する超攻撃的野球を体現するために、“マル・サカ・オカ”で最強打線を形成する。

 指揮官の思いとシンクロするように、勇人は丸を孤立させない考えを示した。

 坂本勇「丸一人だけに負担がかからないように、僕と和真も含めて3人でカバーし合っていきたい。頑張ります」

 宮崎キャンプ中の紅白戦では、2試合連続で猛打賞をマーク。対外試合でも自らの役割を全うしていく。

 今季も4番で期待される若き大砲も、10日の紅白戦でバックスクリーンへ本塁打を放つなど頼もしさは増すばかり。

 岡本「実戦で徐々に良くしていって、いい状態でいけるようにしたい。ミスもあると思うけど、思いっきりプレーしたい」

 サムスン戦に向けて、指揮官は「ゲームは現状での力試し。結果を本人たちのステップアップの材料にすること」とナインに奮起を促した。競争の激しい1番にはまず俊足の吉川尚を起用。“マル・サカ・オカ”に続く、5、6番はゲレーロ、ビヤヌエバの大砲2人が並び、重厚感も加わる。ただ、あくまで初戦の打線であって、開幕に向けて練習試合、オープン戦とサバイバルは続く。見ている誰もがワクワクするような打線の完成形に向けて、しのぎを削り合う。(後藤 亮太)

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