【巨人】沢村拓一、守護神奪取へシート打撃で9奪三振 原監督「任せられたら最高」

スポーツ報知
シート打撃で捕手・阿部(左)とバッテリーを組んだ沢村(カメラ・橋口 真)

 巨人の沢村拓一投手(30)が15日、中大の先輩・阿部慎之助捕手(39)と4年ぶりにバッテリーを組み、守護神奪取へアピールした。今季自身初の実戦形式となるシート打撃に登板。カウント2―2からという変則的な状況の中、打者18人に計35球、1安打、2四球、9奪三振。力感のない投球フォームから、力強い球を制球良く投げ込んだ。

 「阿部さんとは2015年以来です。もともと大学からプロに入って球を受けてもらっていたので、うれしい気持ちもありますし、存在自体がでかいです。どんどん自分も吸収していけたらなと思うので、いろいろ聞いて自分の肥やしにしていけたらなと思います」

 阿部が出す球種のサインにうなずき、要求通り右打者の外角低めに直球を決めた。山本は手が出ず見逃し三振。変化球も低めに集め、終盤には吉川尚、立岡、松原と3連続三振も奪った。途中で捕手が炭谷に代わる時もあったが、打者が次々に入れ替わる中、テンポ良く凡打の山を築いた。

 「まだまだ意図して投げきれていない球もありますし、いい球を増やしていかないといけないです」

 自己採点は厳しめだったが、視察した原監督には好印象だった。昨秋、先発構想も持っていた指揮官に沢村はリリーフを志願した。指揮官は守護神起用の可能性について「もちろん。自分の意思でリリーフを、というね。何とか大事なものを任せられたら最高ですよね」と示唆。新外国人のクックも有力候補だが「いい階段を上っている感じがしますね」と大きな期待を寄せた。(片岡 優帆)

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