【巨人】岩隈久志、調整遅れNO!NO!原監督も「信頼」…担当記者が見た

スポーツ報知
岩隈(右)の投球に笑顔を見せる宮本投手総合コーチ

 巨人の岩隈久志投手(37)が15日、移籍後初めてブルペン入りした。捕手を立たせた状態で、チェンジアップ、フォークを交え計40球。宮崎キャンプでの練習中に右ふくらはぎの違和感を訴え調整が少し遅れていたが「状態は5割ぐらい。気持ち良く投げることができました」と順調ぶりをアピールした。過去にメジャー担当として米国式キャンプを取材した西村茂展巨人担当キャップが「見た」で岩隈の調整が順調に進んでいることを強調した。

 岩隈がキャンプ初のブルペンに入り、立った捕手への投球を行った。1日に自身を除く他の1軍全投手はブルペン入りしたように、大幅に遅れた形となった。17年秋に手術を受けた右肩の状態は上がってきていないのか。そんな疑問を持つ方もいるのではないか。

 そんな心配は無用だと見る。岩隈の中ではプラン通りに進んでいるからだ。宮崎キャンプ中には右ふくらはぎの張りを訴えたことは想定外だったかもしれないが、それを抜きにしても最初から「沖縄でブルペンに入れれば」と一貫して青写真を描いていた。

 メジャーのチームはちょうどこの2月中旬に、キャンプインを迎える。中1日、中2日などのペースで30球程度の投球練習を重ね、3月に入ってからオープン戦に登板となるのが通例。昨年までマリナーズに所属していた岩隈にしてみればこの日は、キャンプインと同時にブルペン入りしたようなものであり、決して調整が遅れている認識ではないはず。同様に、キャンプ中の実戦登板がなくとも、3月上旬のオープン戦で投げ始めれば例年通り、開幕に間に合う。

 言わば“メジャー流調整”だ。それを分かっているからこそ、原監督は「信頼して時間を与えている、というところ」と悠然と言う。シーズン開幕から逆算してコンディションをつくっている段階。「ひとつ言えることは、中4日じゃ放らせないよってことだけは約束します」。メジャー流を引き合いに、冗談を飛ばす指揮官の信頼は全く揺らがない。

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