【巨人】岩隈久志、メジャー流でOK!初ブルペンで40球

スポーツ報知
今キャンプで初めてブルペンに入った岩隈は捕手を立たせたまま40球を投げる(カメラ・相川 和寛)

 巨人の岩隈久志投手(37)が15日、移籍後初めてブルペン入りした。捕手を立たせた状態で、チェンジアップ、フォークを交え計40球。宮崎キャンプでの練習中に右ふくらはぎの違和感を訴え調整が少し遅れていたが「状態は5割ぐらい。気持ち良く投げることができました」と順調ぶりをアピールした。

 待ちわびていた岩隈のブルぺン入りに、誰もが心を躍らせた。南国の暖かい気候に背中を押され、ランニング後、そのままブルペンに足を運んだ。「岩隈がブルペンに入った!」。遠ざかっていたファンが急いで観客席へ戻り、報道陣もダッシュ。宮本投手総合コーチまでも「びっくりした? びっくりした人? はい! 宮本コーチです!」と跳びはねてしまうほどだった。

 黒いアンダーシャツを着ての“緊急ブルぺン”。岩隈は5割程度の力で、自分のペースで投げ込んだ。途中からチェンジアップ、フォークと縦の変化球を織り交ぜ、直球と同じ感覚、リリースポイントで投げられるよう体に覚えさせた。「感じは良かった。リリースのタイミング、感覚を確かめてという感じ。気持ち良く投げられたかな。もうちょっと投げられたかな」と、明るい笑顔を見せた。

右足も問題なし  17年秋に手術を受けた右肩の状態は良好だったが、宮崎キャンプで練習中に右ふくらはぎの違和感で別メニュー調整。ブルペン入りが遅れていたが、那覇キャンプから全体練習に合流し「走れているので大丈夫ですよ」と問題のなさを強調した。

 これで1軍投手17人全員がブルペン入り。宮本コーチは「吸い込まれそうな魅力を感じた」と大投手の存在感に称賛の声を送り、同時に野球ができないつらさをくみ取った。「野球に、マウンドに飢えていた岩隈を見られた。階段を上ったんじゃない」とうれしそうに話した。

 次のブルペン入りは未定だが、段階を上げて必ず開幕には間に合わせる。「どんどん暖かくなってきましたし、開幕への日付も進んでいる。状態を早くしっかり上げられるようにやっていきたい」。完全復活は、そう遠くはなさそうだ。(玉寄 穂波)

 ◆メジャーのキャンプ どのチームも通常、2月半ばにバッテリー組が、20日前後に野手組がキャンプインする。投手は初日からブルペンに入ることが多い。そこから中1~2日程度の間隔で投球練習やフリー打撃登板を重ねていき、3月上旬から始まるオープン戦で登板する。初登板は2回、30球がメド、そこから登板ごとに1回15球ずつ増やしていくことが通例だ。

巨人

×