【巨人】2軍戦士たちの目は死んでいない

スポーツ報知
ひむかスタジアムで2軍の野手全員参加のティー打撃練習(手前は宇佐見)

 巨人担当1年目の河原崎功治記者が取材した、1軍の座を狙う2軍選手たちのキャンプでの奮闘を紹介する。3日の紅白戦では1軍の若手主体相手に5―5と、あと一歩で勝利というところまで追いつめ、立岡、大城ら4人が沖縄行きをつかんだ。宮崎に残った選手たちは最後のアピールの場となるオープン戦へ向け、黙々と練習に励んでいる。闘争本能をむき出しにし、1軍切符をつかもうと汗を流す選手たちの「今」に迫った。

 1軍とはまた違う、熱気に満ちあふれた練習を連日目の当たりにする。大きな声を張り上げ、必死に白球を追い、ハードワークをこなす姿が決意の表れだろう。

 開幕メンバーを絞る分岐点でもあった沖縄行きのチケットに手が届かなかったものの、誰一人その目は死んでいない。「絶対に開幕1軍をつかむ」「今年こそ爪痕を残す」。1軍が去ってからはそんな気迫が一層強くなったのを感じている。

 早朝の散歩に同行する時も、眠い目をこすりながら話す話題はもっぱら野球。四六時中、プレーのことを考えている選手には頭が下がる。プロとしての自覚と誇りをそこに垣間見た。そんな選手を間近で見ていると「何かやってくれそうだ」という期待を持たずにはいられない。

 ◆河原崎 功治(かわはらさき・こうじ)1994年4月25日、茨城・つくば市生まれ。24歳。日大から17年入社。レイアウト担当を経て今年から巨人担当。小学校から大学までバスケットボールに熱中。中学時には県選抜として韓国遠征を経験。日大では学生新聞作成に携わり、アマチュアスポーツを追いかけた。

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