【巨人】2軍キャンプ、あらゆる面で表れる1軍との待遇差

スポーツ報知
ひむかスタジアムで2軍の野手全員参加のティー打撃練習(手前は宇佐見)

 巨人担当1年目の河原崎功治記者が取材した、1軍の座を狙う2軍選手たちのキャンプでの奮闘を紹介する。3日の紅白戦では1軍の若手主体相手に5―5と、あと一歩で勝利というところまで追いつめ、立岡、大城ら4人が沖縄行きをつかんだ。宮崎に残った選手たちは最後のアピールの場となるオープン戦へ向け、黙々と練習に励んでいる。闘争本能をむき出しにし、1軍切符をつかもうと汗を流す選手たちの「今」に迫った。

 12日まで1、2軍がともに宮崎でキャンプを行っていたが、グラウンド内外のあらゆる面で違いがある。

 《1》朝 2軍選手の朝は早い。1軍にはない「散歩」の時間が、毎朝6時半から設けられている。代々2軍のキャンプで行われている「伝統行事」。ホテル近くの海岸沿いを、日が昇らないうちから片道約300メートルほど歩く。選手が来たかどうかはコーチがチェックし、ベテランの上原、大竹らも毎日参加している。

 《2》球場設備 1軍が使用するサンマリン宮崎と同じ運動公園内にある「ひむかスタジアム」が2軍の“ホーム”。サンマリンと違い、球場内にはウェートルームもなければ室内ブルペンもない。着替えは外に置かれたユニットハウスだ。トレーニングや昼食の際は毎回車で移動しなければならず、環境面でも1軍には劣る。

 《3》ファンの数 圧倒的に差が出るのがファンの数だ。1軍が宮崎に滞在していた期間は連日1万人超のファンが訪れていたが、今では数百人程度。ある関係者は「1軍にいた選手でも、2軍に落ちたらあまり見られなくなってしまう。厳しい世界ですよ」と語る。

 1軍と比べ、環境に待遇に大きな差があることは間違いない。ここから何人がはい上がっていくのか。

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