【巨人】菅野が胸に秘める介助犬への思い 普及支援に協会から感謝状

スポーツ報知
日本介助犬協会に支援金を贈った菅野智之(左は我妻進之さん、右端は介助犬のグレープ

 巨人の菅野智之投手(29)に19日、2015年から支援を続けている社会福祉法人「日本介助犬協会」から感謝状が贈られた。

 菅野は今年も介助犬の育成普及に向けた支援金を同協会に贈ることになり、19日にキャンプ地の沖縄・那覇で贈呈式が行われ、同協会から感謝状も贈られた。

 支援金贈呈は4年連続。今年は、昨季の勝利数15勝×10万円の150万円に、クライマックスシリーズでノーヒットノーランを達成した際に着用していたユニホームのチャリティーオークション落札金135万円を合わせた計285万円を贈呈した。

 菅野は様々な慈善活動に参加する中で「介助犬」の存在、さらに実働数が少なく認知度が低いという現状を知って支援を始め、継続している。

 この日の贈呈式では、5年前に椎間板ヘルニアで下半身が不自由になり、17年9月に介助犬「グレープ」と介助犬ペアに認定され、カヌーとパラバドミントンの2種目で東京パラリンピック出場を目指す我妻進之(わがつま・のぶゆき)さんとバドミントン対決で交流した。

 車いすに座った我妻さんの力強いショットを体感した菅野は「どういう経緯で介助犬を必要とするようになったのか、一人一人エピソードはあると思うんですけど、今日の方はパラリンピックを目指されていると。ハンディキャップを背負っても諦めない姿勢というか。僕たちは五体満足で野球をやれているわけですから、そういう勇気であったり、そういうのをもらいました。実際に体験という形で(バドミントンを)しましたけど、相当な努力と強い気持ちがあるんだなと感じましたし、やりながら本当にすごいなと。それしか出てこなかったです」と感想を述べた。

 介助犬は、肢体不自由者のために、落としたものを拾ったり、指示したものを持ってきたり、緊急時に連絡手段を確保する介助などを行う。厚労省によると、今年1月現在、実労している介助犬は全国で66頭だという。

 介助犬の認知度アップや普及に向け、菅野は「どれだけ自分が力になれているか分からないですけど、毎年こういう機会を球団からもありがたくいただいている。自分もテレビの前で活躍し続けることが支援だったり、そういうところにつながると思います。ちょっとでも認知度というか、そういうものを高めてもらえたら」と思いを明かした。

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