【巨人】山口、打撃投手で圧巻!脱力でも重い一押し

スポーツ報知
打撃投手を務めた山口

 巨人の菅野智之投手(29)が、オープン戦開幕となる23日の楽天戦(那覇)で、炭谷銀仁朗捕手(31)と初めてバッテリーを組むことになった。原監督が21日に明かした。山口俊投手(31)はフリー打撃に登板し、亀井、中島に力強い直球を投げ込んだ。原監督は両右腕に「二枚看板」として期待を寄せた。

 山口の“押し”のある剛球が、うなりを上げた。今季初めて打者と対戦した。2巡目の中島の外角への初球は威力ある直球。詰まらせ、ファウルとした。後半に投げたスライダーも見逃しとするなど球威、キレは抜群だった。

 今キャンプでは、ブルペンで200球の投げ込みを行うなど、誰よりも投げ続けた。この日も登板前にブルペンで約70球を投げ、打者へ42球。「力感がない中でも投げれてるという感覚がある」とうなずいた。

 中島「力を入れて投げている感じではなかったけど、重たい感じがした」

 亀井「軽く投げていたけど、ピュっといい球がきていた」

 宮本投手総合コーチ「体力はNO1。キャッチャーミットをグググと押しつけるようなボール。他の投手にはない“重い一押し”がある。格の違いを見せてくれた」

 昨季は開幕ローテを担い、後半は守護神を託されフル回転。今季は先発ローテの柱として期待がかかる。原監督も「二枚看板の中で、(菅野)智之と堂々と渡り合い、しのぎを削る投手であってほしい」と、エースとのハイレベルな争いを求めた。

 今季初実戦は26日。中日との練習試合(那覇)で先発する予定だ。「実戦で投げてみて、そこから課題もいっぱいでると思う」。若手だけではない。主力たちの準備も整ってきた。(玉寄 穂波)

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