【巨人】菅野、新背番号18で初実戦「意気込みすぎた」修正ポイント確認

スポーツ報知
オープン戦の初戦で先発した菅野は、2回を投げ2失点の力投を見せた(カメラ・橋口 真)

◆オープン戦 巨人3―6楽天(23日・那覇)

 真っさらな那覇のマウンドに「18」をつけた菅野が上がった。マスク越しに炭谷、後方で丸、中島と新戦力が守備位置についた。自身は新背番号となり、チームも大型補強で生まれ変わった。19年の原巨人オープン戦開幕。エースは新鮮な強い気持ちで臨み、2回2安打2失点。試合後は反省の言葉を繰り返した。

 「ちょっと力みすぎた感じがありました。思ったよりも自分をコントロールできなかった。試合をやる以上は結果を出さないといけない。反省点が多いです。正直、この日を楽しみにしていて、自分自身もいろんな環境も変わって。意気込み過ぎた部分はあります」

 百戦錬磨の菅野でも、想像以上に力が入った今年初実戦。球威はあったが制球が安定せず、狙ったコースにいかない“逆球”が多かった。初回は3人で抑えるも、2回に4番・ブラッシュに、この日最速151キロを中堅左へソロ本塁打とされた。オコエからキレ味抜群の外角スライダーで空振り三振もあったが、本人は納得いかない様子だった。

 「ストレートを中心にこのキャンプ磨いてきたつもりで、どこまで通用するかと。ストレートをテーマに投げましたけど、あまり良くなかったです。投げながら本来の感覚を取り戻そうとしたんですけど、なかなか戻ってこなくて。体が軽すぎる部分も感じました」

 昨年は個人タイトルを総なめ。20勝、3年連続沢村賞を目指す今季は、自主トレから抜群の仕上がりをみせてきた。菅野は日本一の投手で心配は不要。実戦で課題が見つかったことが収穫と言えるだろう。15年の国際大会以来、4年ぶりに炭谷とバッテリーを組んだのも貴重な機会になった。

 「投げたいボールを出してくれました。逆にこういう時にこういうボールを要求することがあるんだなと。自分自身も勉強になったことがありました」

 次回は3月2日のヤクルト戦(東京D)となる見込み。「後ろ向きなことは一切ないですし、修正ポイントが分かっているので。ただ、これをもう一回繰り返すようだったら話にならない。しっかり修正したいです」。公式戦の開幕投手を務める3月29日の広島戦(マツダ)へ、精度を上げていく。(片岡 優帆)

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