【巨人】慎吾&北村、昇格即ヒットに原監督「収穫」

スポーツ報知
6回1死、石川が左前安打を放つ

◆オープン戦 巨人3―6楽天(23日・那覇)

 今季のオープン戦初戦は楽天を相手に、3―6で敗れた。原監督は「チームとしては、どういう投手が投げ、あるいはどういう打線になったとしても、打線は4点以上(取る)、投手は3点以内に抑えること」と明確な指針を示しつつ、その上で「その点では、両方ともチームの目的というものに対しては、結果は良くなかった」と断じた。ただ、その表情は穏やかだった。

 それも全て、“内容”がある試合だったからだろう。指揮官のメッセージは、この試合の最初の交代に表れていた。ファームからはい上がり、22日に1軍へ合流したばかりの石川、北村をそろって5回の守備からゲームに送り込んだ。「あの2人をあえて(交代の)1番手でね」。試合は“腕試しの場”と形容する原監督は、昇格を勝ち取った2人に長い出場時間を与えた。取り組んだ成果を見せてみろ、とばかりに。

 6回に巡ってきた2人の最初の打席。石川は「村田コーチ、金城コーチと一緒に、左投手に対して意識してやってきた」と左腕・浜矢のカーブにも、軸足にしっかりと体重を残して痛烈に引っ張る左前安打を放った。続く北村も、1死一塁の状況で「右方向は意識していた」と狙い通りの右前安打で好機を広げ、山本の犠飛を呼び込んだ。若手3人で奪った1点が、指揮官に与えた印象は大きかった。

 会見の終盤、原監督は言った。「いい結果も収穫だし、逆に悪い結果というのも収穫。課題が出た時にはそこをどうするか。全てにおいてプラスにする」。まだ、トライ&エラーを繰り返し、本当の力を身につける時期だ。(巨人担当キャップ・西村 茂展)

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