【巨人】大江竜聖、OP戦初登板で初セーブ「ホッとした」

スポーツ報知
9回から5番手として登板し1回無失点に抑えた大江竜聖

◆オープン戦 巨人3―2日本ハム(24日・那覇)

 3つ目のアウトが点灯し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。大江は1点リードの9回2死。中島をスライダーで空振り三振に打ち取り、試合を締めた。オープン戦初登板で初セーブをマーク。「緊張しましたけどホッとしました。(抑えは)初めてだったので今まで味わったことのない経験でした」。試合後は喜びをかみしめ、ナインとハイタッチを交わした。

 3日の紅白戦(サンマリン宮崎)から計4試合に登板。打者20人に対し、四球も許さず6回2/3を無安打無失点。この日も1回をわずか9球で3者凡退とし、勝利を呼び込んだ。「あまり前のことは気にしない。その日、いけと言われたら全力でいく。今日は抑えることができて良かったです」と今を全力で投げ続ける。

 原監督は1軍未経験のプロ3年目、20歳の大江のマウンドでの姿を「オープン戦とはいえ、ああいう(1点差の)場面で堂々たるマウンド」とたたえる。そして「桜井はこのところ存在感が出てきた」と、昨季は1軍登板0のプロ4年目右腕にも称賛の声を贈った。

 この日は1点を追う7回から登板。カーブをうまく使い、テンポのいい投球で3者凡退とした。これで3日の紅白戦から5戦連続無失点だ。「三振を取るより、チームにいい流れが呼び込めるように、早いカウントで打たせる投球を心掛けている」とうなずいた。

 宮本投手総合コーチは勝利の方程式2パターン化を掲げる。現在1軍リリーフには経験豊富な吉川光、沢村、クック。そこに若手の桜井、大江、鍬原、戸根らが安定すれば強力なブルペン陣が構成される。上原、マシソンもシーズンに向け調整中だ。昨季はリリーフ陣の黒星が20、防御率4・12はリーグ5位だった。“ブルペン補強”が成功すれば、5年ぶりのリーグ優勝、日本一奪回に近づく。

 指揮官も「新しい、昨年にいない2人が入ってきつつあるというのが(チームにとって)大きい」と2人の成長を喜ぶ。大江が「全ていける準備をしたい」と話せば、桜井も「自分の仕事をするだけです」。“新戦力”の2人が、チームを勝利に導く。(玉寄 穂波)

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