【巨人】どっしり上原!新フォームで故障防止 今キャンプ最多109球「不安ほぼない」

巨人の上原浩治投手(43)が25日、宮崎での2軍キャンプでブルペン投球を行い、打ち上げ前日に今キャンプ最多となる109球を投げた。昨年までは、投球後に跳ねるような動作を見せていたフォームも、右足をどっしりと地につける形に変更。さらなる故障を防止するため、新フォームを固めつつある。
10球ごとに球数を知らせるブルペン捕手の声を何度聞いても、上原は黙々と腕を振り続けた。セットポジションから37球、ノーワインドアップから72球を投じ「投げている途中から気持ちよくなってきたので、そのまま投げました」と大粒の汗をぬぐった。ここまでキャンプでは7日にブルペンで投じた66球が最高だったが、終盤に来て一気にペースを上げた。
新しいフォームも定着してきている。昨年10月に左膝のクリーニング手術を受けたため現在は完全復活を目指している途中だ。昨年はボールを離した直後に左足だけで立つような瞬間があったが、現在はその時間をほぼなくし、なるべく早く右足を着地させる。左膝に負荷を掛けすぎて影響が出ないよう工夫を凝らしている。
この日は24日のフリー打撃に続いてのピッチングも「膝への不安はもうほぼないですね」と状態が良好であることを強調。直球、スプリットを中心に、テンポ良く捕手のグラブ目がけて次々と投げ込んだ。
ブルペン後は体幹、ランニング、トスバッティングなど精力的に動いた。練習後は集まったファンの元へ駆け寄り、時間の許す限りペンを走らせた。背番19が、復活への道を順調に歩んでいる。(河原崎 功治)
◆上原の経過
▽18年10月23日 都内の病院で左膝のクリーニング手術を受ける。
▽同29日 双方合意のもと、巨人を自由契約に。
▽12月14日 巨人が再契約したと発表。背番号は「19」に決定。
▽19年1月5日 都内グラウンドで本格始動。
▽2月2日 キャンプ初ブルペンで39球。
▽同7日 3度目ブルペンで66球。
▽同14日 フリー打撃に初登板し、打者相手に31球。
▽同24日 4度目フリー打撃に登板し43球。
▽同25日 打ち上げ前日に最多となる109球。