【巨人】沢村の先発復帰で「方程式」は若手に期待

スポーツ報知
早出練習を終えた沢村

 巨人の沢村拓一投手(30)が5年ぶりに先発復帰することが26日、決まった。この日、那覇キャンプで原監督から正式に通達された。指揮官は「(菅野)智之に匹敵する投手になれる」と期待している。現状、1軍の先発は5、6番手を若手中心に争っている状況。指揮官の大胆な配置転換により、沢村がその候補に名乗りを上げた。沢村はこの日、帰京。28日から2軍に合流する。

 抑え候補だった沢村の先発復帰。救援陣は、今キャンプ猛アピールが続く若手に大きな期待がかかる。

 宮本投手総合コーチは、勝ちパターンの継投のローテーション制を理想に掲げる。実績豊富組として新外国人クック、吉川光、2軍で順調に調整する上原、田原らがいる。マシソンは体調不良で来日が遅れ開幕は厳しいが、シーズンでは大きな戦力に変わりない。

 フレッシュな若手では、実戦5試合連続無失点の桜井、打者20人連続アウトの大江に、鍬原や戸根も大事な場面の起用が考えられる好位置にいる。育成・坂本工も評価が高く、2軍の宮国、中川らも上を狙う。

 昨年開幕時に「勝利の方程式」だった上原、沢村、マシソン、カミネロ(退団)は現状一人も1軍にいないが、若手にとって大きなチャンス。首脳陣は固定観念や先入観を持たず見ていく方針で、柔軟な起用法には、新たな「ブルペンの柱」誕生の可能性が詰まっている。(巨人担当サブキャップ・片岡 優帆)

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