【巨人】外野陣「背走キャッチ」で「攻める守備」を意識…担当記者が見た
スポーツ報知

巨人の外野陣が27日、投手と内野手による投内連係を行っている真後ろの中堅付近で後方の飛球を「背走キャッチ」する練習に取り組んだ。「攻める守備」を実現させるための練習を、後藤亮太記者が「見た」―。
大きな声が絶え間なく聞こえる投内連係とは離れた外野ゾーンには見慣れない光景が広がっていた。鈴木外野守備走塁コーチが、右翼ファウルゾーンから中堅に向けてゴロや飛球を打ち込む通常の練習とは異なるメニューを始めた。亀井、陽、丸ら外野手全員が、守備位置よりも後方の飛球を追いかけ、最後は鈴木コーチに背を向ける形で背走キャッチする練習を一人一人順番に行っていたのだ。
シーズンで何度もあるプレーではないが亀井は「試合でああいう場面はある」と話す。鈴木コーチも「前進守備をしていて、高いフライで追いつきそうなところで背走キャッチする場面は絶対にある。万が一のプレーに備えての練習です」と説明した。
広島からFAで加入した丸も同調する。巨人に移籍後も広島時代と同様に定位置は中堅だが「攻める守備」を意識していることもあり、守備位置は昨季と比べて「気持ち、前寄り」だという。ただ、それを実現するためには後方の打球に対しての自信が必要不可欠。「(背走キャッチを)練習メニューであまりやったことはない」としたが、「できることで不安がなくなれば、前に比重をかけられる。後ろに不安があると前に出づらくなるので」と貴重な時間とした。
シーズンで「背走キャッチ」を目にするとなれば、確実に勝敗を左右するようなビッグプレーとなるはず。鉄壁外野陣を形成するために、着々と準備は整えられている。