【巨人】菅野、自身初「日本一」への強い思い…チーム結束、若手ベテラン融合

2019年3月1日 6時0分スポーツ報知

　巨人の菅野智之投手（２９）が２８日、那覇キャンプを打ち上げ、「日本一」への強い決意を示した。大型補強で顔ぶれが大きく変わったが、「みんな溶け込んでいると思いますし、本当の意味のチームになってきている」と結束を実感。ベテランと若手の融合に刺激を受け、充実の１か月を過ごした。また、原辰徳監督（６０）はキャンプを総括し、３月のオープン戦期間を「２次キャンプ」と位置づけた。

　キャンプ最終日の手締め。菅野はグラウンドで円陣の中心に立ち、選手会長としてマイクであいさつした。

　「沖縄で上げた成果を日本一という形にして、沖縄の皆さんにいい報告ができるように頑張ってまいります」。

　丸、中島、炭谷、岩隈ら新戦力も加わったチーム。主将の坂本勇と先頭に立ってきたエースは、一体感を強く感じていた。

　「本当にみんな溶け込んでいると思いますし、本当の意味のチームになってきている感じがします」

　投手野手、若手ベテラン関係なくコミュニケーションを積極的に取って交流。日に日に結束が高まった。菅野がキャンプの投手キャプテンに指名した今村を中心に若手は競争意識を持ち、実戦で猛アピールした。

　「岩隈さんが若い子たちに教えてくれたり、そういうのも刺激になりました。自分も岩隈さんから学ぶこともありました。このキャンプで頭一つ、二つ出てきた大江だったり、坂本工宜にしてもそうですけど、若手にも刺激を受けました。若手ベテラン切磋琢磨（せっさたくま）して、お互い高め合えたと思います」

　個人的には２０勝と３年連続沢村賞を掲げ、シーズン通して高い安定感を保つために力感のない投球フォームを追求。序盤から抜群の仕上がりを見せてきた。

　「自分に可能性を感じられなくなったら寂しいことだと思いますし、新しい可能性も感じられたこの１か月だと思います。どういうシーズンになるのか、期待もあります。不安は一切ない。しっかり前だけを向いて、定めた目標を達成できるように頑張ります」

　２９日の広島戦（マツダ）で開幕投手を務める。この日はブルペンで直球中心に３５球を投じ、先発が予想される２日のヤクルト戦（東京Ｄ）に備えた。

　「毎年、あまり早くシーズン始まってほしくないなと思いますけど、今は早く始まってほしいな、とワクワクしています。例年とは違う感じはあります」

　個人としてもチームとして手応えを得たエース。７年ぶり日本一への熱い思いを胸に帰京した。

　「みんなそこしか見ていないと思いますし、自分も日本一の経験がない。そこに対する思いは強いです」