【巨人】闘病激白マシソンの人柄…がんの可能性指摘され見せた強さと優しさ

スポーツ報知
元気な姿で来日したマシソンは、ガッツポーズで早期復帰を誓った

 巨人のスコット・マシソン投手(35)が1日、滞在先の米国から成田空港へ来日した。体調不良で春季キャンプに不参加となり、状態が心配されていたが、感染症「エーリキア症」のため米国で壮絶な闘病生活を送っていたと激白。医師からがんの可能性を指摘され、精密検査のため手術を受けたことも明かした。体重は11キロ減ったこともあったが、1月中旬からトレーニングを再開。早期1軍を目標に設定した。救援陣の柱の復帰を誰もが待っている。

 マシソンの現状報告は20分にも及んだ。明かされたオフの闘病生活。最もつらかった時期は、がんの可能性を医師に指摘された12月下旬だという。「家族にも話せなかった。一番、自分が落ち込んでいた。子供がクリスマスということもあったし、つらい状況を見せたくなかった」。6歳の息子と3歳の娘が楽しむクリスマス当日に、リンパ節切除の手術。父親として心配かけまいと、がんに関しては伝えない選択をした。

 精密検査の結果、がんでなく感染症と特定された。だが、自身と同じ症状がきっかけで、がんになった人がいると医師から聞いた。だからこの日、神妙な表情で言った。「がんでなくてうれしいというのはあるけど、運悪くがんになってしまう人もいる。だから、ああ、がんじゃなくて良かった!という(手放しで喜ぶ)感じではない」。マシソンなりの気遣いだった。

 「ここからまた新しいスタートを切ろうという気持ちです」。常に前向きなマシソンの優しさと強さが、その肉声からは十分に伝わってきた。(巨人担当サブキャップ・片岡 優帆)

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