【巨人】ドラ1高橋、開幕ローテ入りへ“プロ初勝利”最多88球、5回1失点

スポーツ報知
教育リーグの西武戦に先発し、5回1失点の好投を見せた高橋(カメラ・佐々木 清勝)

◆イースタン春季教育リーグ 西武1―2巨人(6日・西武第二)

 巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が6日、2軍の春季教育リーグ・西武戦(西武第二)に先発し実戦4戦目で“プロ初勝利”を挙げた。開幕ローテ奪取に向け課せられた5イニングに登板。制球に苦しみ88球5安打4四死球としたが、1失点6奪三振と粘投した。また、2番手で登板した畠世周(せいしゅう)投手(24)は4回3安打無失点。若き左右の投手が開幕ローテ入りへ猛アピールした。

 高橋は厳しい言葉を並べた。開幕ローテへ向け、今季最多となる5回を投げきった。結果的には88球5安打4四死球1失点、6奪三振と粘投した。最速146キロをマークし、直球のキレも向上したが「内容的には全然ダメだったなと思います」と首を横に振った。

 これまでの実戦では、3ボールとカウント不利でも、スライダーで、カウントを稼ぎ打者を打ち取っていた。だがこの日はスライダーがストライクゾーンに入らず。「今日は(ストライクを)とれなかった。自分で自分を苦しめてしまった」。特に2回は2者連続四球など1イニングに3つの四球を許した。

 回が終わるとすぐに、自分からブルペンに入り、スライダーをメインに投げ微調整を行った。「修正できなかったわけではないと思うが、自分の思った通りには投げられなかった。球数は少なくしないと」と反省しきりだった。

 キャンプでの実戦ではセットポジションでの制球が課題だったが、菅野から体重移動についてアドバイスをもらい改善に取り組んだ。「走者を出さない投手はいない。菅野さんだって走者を出す。菅野さんは走者が出てからがすごい。そういう投手にならないといけない」

 毎回走者を背負いながらも最少失点にしのいだことは大きな進歩。宮本投手総合コーチは「未知数なのは体力面」と、スタミナ面を指摘していたが「(体感的に)前みたいにガクンと(球速が)落ちることはないかなとは思う」と、少し手応えも感じている。

 現在、開幕ローテは4枠が当確状態。残り2枠を沢村、今村、田口らが争う。次戦は14日の同リーグ・楽天戦(G球場)を予定している。「以前から言っているように、自分は信頼も実績もない。もっと結果と内容を求めて、日々の練習で準備したい」。ルーキーの勝負はまだまだ続く。(玉寄 穂波)

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