【巨人】丸、今季初３番でマルチ「しっかり準備してやります」

◆オープン戦　オリックス７―１巨人（８日・京セラドーム大阪）

　鋭いスイングで、低めに沈む変化球の落ち際を仕留めた。初回１死。今季初めて３番に座った丸が、初対戦のエップラーから右前安打を放った。「どの打順であろうとも、自分のやれることをしっかりやろうと思って入った」。さらに３回２死一塁では左前安打でチャンスメイク。広島時代に慣れ親しんだ打順で２安打を放ち、しっかりと役割を果たした。

　それでも、試合後は好機での凡打を反省した。６点を追う７回２死一、二塁。相手右腕・小林との対戦では、３ボールからフルカウントまで持ち込まれ、最後は１４４キロの真ん中直球で二飛に打ち取られた。まだオープン戦の段階ではあるが「劣勢の苦しい場面で１本出れば試合展開的にも流れが変わった打席だった。ああいう場面でしっかり打てるように、しっかり準備してやります」と悔しさをにじませた。

　大きな期待を背負って広島からＦＡで加入し、実力通りオープン戦の打率はここまで３割５分３厘。「タイミングとか、初球に立ち遅れないとか、小さいことですけど、そういう積み重ねなので。凡ミスをなくしていかないといけない」。シーズンで託される重責を果たすために、まだまだ高みを目指していく。