【侍ジャパン】4番・岡本和真、11月も東京五輪も 稲葉監督「本当のジャパンの4番を」

スポーツ報知
打撃練習中、吉田正(右)と笑顔で話す岡本(カメラ・義村 治子)

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が8日、2019年初戦の4番に巨人・岡本和真内野手(22)を指名した。「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 日本vsメキシコ」(9、10日・京セラD)に向けて、同球場で全体練習。今回は若手中心のメンバーだが、「将来的に本当のジャパンの4番を目指してほしい」と意図を説明した。東京五輪の主軸候補として大きな期待を込めたオーダーで、プレ五輪イヤーのスタートを切る。

 構想のど真ん中に、岡本がいた。稲葉監督は五輪を翌年に控えた2019年を、「4番・岡本」を軸に据えたオーダーで出陣する考えを明かした。クリーンアップの構成については「考え中」としたが、岡本の4番起用だけは決めていた。「あした(の4番)は岡本選手で行きます」と2度、力を込めて繰り返した。

 「4番・岡本」には、指揮官の強いメッセージが込められている。11月のプレミア12、20年東京五輪の主力に故障者が出た場合などに備え、メキシコ戦はフレッシュな陣容で臨むが、岡本にはベストメンバーの代表でも主軸を担ってほしいと願っている。さらなる進化の可能性を秘めた22歳。今季の成長次第で東京五輪の4番を担える素材と確信しているからこそ、プレ五輪イヤーの初戦から打線の中心に置いた。

 「昨年の日米野球で1試合だけ4番を任せましたが、彼にはそういう(ベストメンバーの)ジャパンの4番を目指してもらいたい。ジャパンというものを、もっともっと意識してほしいということと、将来的に本当のジャパンの4番を目指してほしいという私の思いがある」

 岡本はこの日、京セラDで全体練習に参加。アップではランニングで先頭を走るなど主軸として引っ張る覚悟を見せた。その後も吉田正と打撃の意識や野球観について意見を交わすなど貪欲に動き、「改めて気が引き締まる。ここ(代表)で打てるようにしないといけないけど、まずは自分のチームで結果を出すこと。文句なしで選ばれるように」と自覚を込めた。本来は侍の正三塁手候補だが、清宮の出場辞退によって9日は一塁で先発予定。稲葉監督の思いを真っ正面から受け止め、4番道を歩む。(宮脇 央介)

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