【巨人】今村、開幕ローテ食らいついた…背水の先発で5回0封「抑えないとチャンスはないと…」

スポーツ報知
巨人先発の今村は5回を投げ3安打無失点

◆オープン戦 阪神1―3巨人(10日・甲子園)

 強い雨と寒さに耐え、今村が闘志を燃やした。2点リードの5回2死二塁。今村は代打・鳥谷を低めのスライダーで投ゴロに打ち取った。過去、終盤の失点が多かったが「しっかり0で抑えることができて良かった」。4回以外は毎回走者を許したが、5回3安打3四球無失点と粘投。開幕ローテ候補に食らいついた。

 ローテへの執念だった。これまでオープン戦2試合で計5回を投げ4失点と、結果を残せなかった。「今日抑えないとチャンスはないと、自分の中で大事な試合だと思っていた」。気持ちを奮い立たせて臨んだ。

 「マックス」 強気強気で 初回に満塁とするなど、立ち上がりは安定さを欠いた。「マックス(の力)で投げようというイメージで」と全力投球した結果、尻上がりに調子を上げ、内角を突く強気の投球とスローカーブをうまく組み立て修正した。粘投に原監督も「非常に成長している。今年もしっかりレールに乗っている感じがします」と希望を膨らませた。

 現在、開幕ローテは菅野、山口、メルセデス、ヤングマンが当確。残り2枠を今村、田口、畠、沢村、野上、高田に新人の高橋が争う。12日からのソフトバンク3連戦(北九州、ヤフオクD)は山口、高橋、菅野が先発。20日の日本ハム戦(甲府)は現在2軍で調整中の畠の先発が検討されている。

 次戦は17日 田口と争う 今村の次回登板予定は17日のマリナーズ戦(東京D)。同日に田口も登板予定で、若き左腕同士がローテの座を懸けて争う“一騎打ち”となりそうだ。宮本投手総合コーチは「席は限られている。結果プラス内容も重要」と条件を追加。開幕直前まで激しい争いが続く。

 「走者は出しますし、四球も多かったけど、今日みたいな粘りの投球ができれば」と今村。プロ8年目。自身初の開幕ローテへ、何としてでも食らいつく。(玉寄 穂波)

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