【巨人】高橋優貴、OP戦初登板で課題と収穫の75球 開幕ローテへ21日“最終テスト”

スポーツ報知
先発し4回3失点とまずまずの投球を見せた高橋(カメラ・岩下 翔太)

◆オープン戦 ソフトバンク3―2巨人(13日・福岡ヤフオクドーム)

 巨人のドラフト1位・高橋がオープン戦に初先発し、4回3失点(自責1)と快投とはならなかった。2番手の坂本工は2回5奪三振無失点と好投。開幕1軍を確実にした。打線は2回、吉川尚の2点打だけ。計14三振し、課題が残った。

 課題と収穫の75球だ。高橋は1点ビハインドの4回、ベンチを出る前にチームメートから「ドンドン行け」と背中を押された。「気持ちが楽になった」。息を吐き気持ちを切り替えた。先頭の内川には3ボールを与えたが、フルカウントからスライダーで空振り三振。続く上林は一飛、松田宣を空振り三振で最後のイニングを3者凡退で締めた。

 オープン戦初登板で、相手は日本一王者のソフトバンク打線だ。「オールスターのような打線の中で、自分をコントロールできなかった」。立ち上がりは3人連続でボール先行の投球になるなど制球に苦しんだ。2死で味方の失策後に主軸に3連打を浴び2失点。気持ちを整理する余裕はなかった。

 4回3失点(自責1)したが、直球は最速146キロをマークし、常時140キロ台中盤だった。「直球は強さだけでやっていけるわけではない。自信を持ちつつ向上していければ」と納得はしていない。

 現在、先発ローテは4枠が埋まりつつある。残り2枠の席を今村や沢村らと争っている状態だ。次の登板は21日の西武戦(メットライフ)。先発ローテ当確へ向けた“最終テスト”となる。

 帰り際、宮本投手総合コーチから「メットライフは保険会社だけどな、お前の保険はないからな。頑張れよ」と“宮本節”でエールが送られた。左腕は「次にまたチャンスをもらえるのなら(序盤からストライク先行を)意識したい」。課題と収穫を必ず結果に結びつける。

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。22歳。田彦小3年時に勝田スポーツ少年団で野球を始める。田彦中では友部シニアで投手としてプレー。東京・東海大菅生高では1年夏からベンチ入り、3年夏には西東京大会準優勝も甲子園出場はなし。北東北大学リーグ・八戸学院大では通算20勝12敗、防御率2.05。通算301奪三振はリーグ最多。18年ドラフト1位で巨人入団。178センチ、82キロ。左投左打。年俸1500万円。

巨人

×