【巨人】開幕ローテ最終バトル、コイ斬り男出て来い!…残り2枠を8人が大争奪戦

スポーツ報知
田口麗斗

 オープン戦期間は残り1週間。巨人の開幕ローテ争いも最終章に入った。29日の広島戦(マツダ)の開幕投手は菅野で確定済み。山口とメルセデスが次カード4月2日からの阪神戦(東京D)に回る可能性が高まり、敵地・マツダの先発「残り2席」が大争奪戦の様相となってきた。ヤングマン、高橋、高田、今村らがその候補だ。現時点での巨人のローテ争いと、今後の先発予想を整理した。

 キャンプからしのぎを削ってきた巨人先発陣。開幕まで2週間を切り、競争がいよいよ佳境に突入する。

 エース・菅野とともに柱となる山口は、次回が19日、火曜日のイースタン・DeNA戦(横須賀)となる見込み。「3本柱」の一角として期待されるメルセデスは20日、水曜日のイースタン・DeNA戦(平塚)の方向で準備している。この日はともにG球場で調整した。

 両投手は火曜日から始まる開幕2カード目、4月2~4日の阪神3連戦(東京D)から逆算しているとみられ、順当にいけば同2日が山口、3日がメルセデスとなりそうだ。完投能力の高い山口が6連戦初戦にいるのは心強い。メルセデスは昨季、同カード初対戦から24イニング連続無失点を含め4登板2勝0敗、防御率0・61の虎キラーだ。

 この通りになった場合、開幕カード広島戦の2、3戦目のイスは大争奪戦となる。抜群の球威を誇る開幕投手・菅野の翌日に、打者の目線を変えようと考えるなら、変則投法のヤングマンが有力候補に挙がる。広島とは公式戦で一度も対戦がない。次回は16日のイースタン開幕戦・日本ハム戦(G球場)で調整登板。開幕2戦目と同じ土曜日だ。

 ただ首脳陣は、現段階でヤングマンの開幕ローテ入りは有力としているが、登板日の確定には至っていないようだ。菅野に続くのはどのタイプが適任なのかなど、柔軟に検討しているからだろう。“初物”なら広島戦未経験の高田にルーキーの高橋。若さと勢いなら今村、田口に畠も元気だ。経験豊富な沢村や野上も虎視たんたんと狙っている。

 いずれにしろ、彼ら候補投手は次回登板でのアピールが求められる。高田と野上は16日のヤクルト戦(神宮)。田口と今村は、イチローが出場予定の17日のマリナーズ戦(東京D)で同日登板する。畠は20日の日本ハム戦(甲府)、高橋は21日の西武戦(メットライフ)と続く予定。難敵・広島戦へ、総合的に判断することになりそうだ。

 巨人の公式戦日程を見ると、開幕2、3週目は木曜日に試合がなく5試合で、開幕ローテ6人から1人減で回していける。開幕だけを見れば先発競争は最終章に入るが、登録抹消や2軍となっても全員が戦力。長いシーズン、「先発陣」として一つになって戦っていく。

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