【巨人】原監督がDAZNアンバサダー就任「一つでも多くの勝利を配信」

スポーツ報知
握手を交わす(左から)中村俊DAZNグループ日本社長、原辰徳監督、山口寿一読売新聞グループ本社代表取締役社長

 巨人は17日、球団と読売新聞社、スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が、巨人戦のインターネット配信を軸とした包括的な提携契約を結ぶと発表した。ダゾーンが読売巨人軍のオフィシャルスポンサーとなり、巨人の今季本拠地試合が全試合配信される。

 都内のホテルで発表会見が行われ、中村俊DAZN日本社長と巨人の山口オーナー、原監督が出席。原監督がダゾーンのアンバサダーに就任することも発表された。日本ではサッカーJ1神戸のイニエスタ、同鳥栖のトーレス、とんねるずの木梨憲武が務めている。世界ではサッカーのC・ロナウドやネイマールら超一流がズラリと並ぶ。

 中村社長はアンバサダーについて「日本でのダゾーンのサービス開始する時点から、日本でのスポーツを盛り上げていくためにはプロ野球がどうしても必要だと。その中でも最大級のファンをお持ちの読売ジャイアンツは必須だと考えています。ジャイアンツの監督である原さんに是非、就任していただきたいと。日本でも原監督を知らない方はいないと思いますので、最適な方だと思います」とPR役として期待した。

 原監督は「このたび、読売ジャイアンツもダゾーンファミリーの一員になったと。他のスポーツも含め多種多様の映像が(ダゾーンでは)配信されて出ると。ジャイアンツの監督としてチームが強く、そして一つでも多くの勝利を、配信によってファンの皆さんに見てもらうということを約束したい。後々にはダゾーンを見ている方は半分以上が読売巨人ファンだ、となるように頑張っていきたいと思います」と話した。

 山口オーナーは包括提携の具体的な内容として、ダゾーンが巨人のオフィシャルスポンサーになる、読売新聞オンラインへの映像提供、全国の読売新聞販売店がダゾーンのユーザー拡大に協力することなどを挙げ「ダゾーンから最初に申し入れを受けたのが実は4年前でした。その後、何度かお話をいただいてまいりましたが、これまではお断りをしてきました。プロ野球、とりわけ読売ジャイアンツが全国のテレビ放送によって育てられたという思いが大変強くあります。こうした思いもありまして、ダゾーンからのお話をこれまでお断りしてきたのが正直なところです」と説明した。

 契約に至るきっかけは、ダゾーン側からの新たな提案があったことだという。「ダゾーンの中村社長から、テレビ放送に深く配慮された、これまでとは違う内容のご提案をいただきました。具体的には配信権の許諾は読売からではなく、日本テレビから許諾を得ることとするということでした。さらにダゾーンが配信する映像素材には、日本テレビのCSスポーツチャンネルであるジータスの映像を使うことにして、その映像にはジータスのロゴを必ず入れるというご提案をいただきました。それから、読売と日本テレビでは巨人戦についてはジャイアンツライブストリーム、それからHulu(フールー)も巨人戦中継を行っております。さらにスカパーのネット中継も許諾していますが、現在行っているネット配信事業と共存を目指すというお考えも示していただきました。こうしたことから、日本テレビとも協議の上、今回巨人戦の配信契約をダゾーンと日テレの間で結ぶことになりました」とし、時間をかけて細部を詰めたことで契約に合意した説明した。

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