【巨人】ゲレーロ、来日初満塁弾 昨年は全てソロか2ラン、今年はひと味違う

スポーツ報知
1回に満塁本塁打を放ったゲレーロは、ベンチに向かってポーズ(カメラ・橋口 真)

◆オープン戦 巨人6―3日本ハム(20日・甲府)

 最高の感触が両手に広がった。打球が左翼席上部の芝生席で弾むと、ゲレーロはゆっくりとダイヤモンドを一周した。初回1死満塁。上原の138キロ直球を完璧に捉え、オープン戦3号となる満塁弾を放った。「とても良かった。満塁ホームランはジャイアンツに入って初めてだよ」。2017年の中日時代を含めても来日初となるグランドスラムを山梨のG党にプレゼントした。

 冷静な読みも働いた。相手左腕は立ち上がりから制球に苦しみ、直前の岡本にはストレートの四球を与えていた。ゲレーロへの初球フォークも低めに外れたことで、助っ人は「ストライクゾーンの速い球に絞っていました」。狙い通りの打撃に「最低限、犠牲フライでもと打席に入ったのが良かったのかな」と納得の表情だった。

 巨人移籍1年目の昨季はオープン戦5本塁打、シーズンでは15本塁打を放ったが、この20発はソロか2ランだった。今年は2月26日の練習試合の中日戦(那覇)で3ランを放ち、この日も満塁弾と、ひと味違う姿をみせる。キャンプ中に直接打撃指導した原監督も「やっぱりポイントゲッターとしてね。(スタメンで)出す時には(ポイントゲッターとして)出してるわけだから、そういう点では、いうことはありませんね」と拍手を送った。

 5回で代打を送られ途中交代したが、ベンチに下がってからも「バモス(さあ、行こう)」とスペイン語で仲間を鼓舞する場面が何度もみられた。「この調子をシーズンでも続けていけたら」とゲレ砲。その先に2年ぶりの本塁打王の称号もあるはずだ。(後藤 亮太)

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